2017. 01. 03  


東洋暦における新年は2月4日の立春になりますが、お正月ということで今年の年運について、総論をしたためてみたいと存じます。各論につきましては、例によって自然災害、事件事故等が起こりました都度、詳しく解説していきます。

まず、古代の人々が編み出した「天干」とは太陽活動とそれが与える影響、「地支」は地球の自然現象ならびに人類の社会活動のことです。

2017年の天干「丁・ひのと」は火気の陰、ろうそく炎が不安定にゆらめくような状態を現しています。火気の陽である「丙」のような単純で分かりやすい激しさはないものの、「丁」はその陰気な複雑さゆえ、いったん爆発すると「丙」よりもやっかいです。

分かりやすく申せば、「蟻の一穴、天下の破れ」です。「千丈の堤も蟻の一穴から崩壊す」とも言います。 どんな頑丈な堤防を築いても、蟻一匹分の穴が原因で崩れてしまうことがある。 完全にやったつもりでも小さなミスが命取りになる、という意味です。 つまり、どんな些細なことでも油断して見逃すな、という戒めなのですが、これは小さな反乱でもやがて大きな争いになるといった状況もあらわします。

地支「酉・とり」は金気であり、ジュエリーのような装飾品の金属を象徴します。外見は魅力的で美しいですが、内面は冷たく硬い金の性質です。また、「酉」は短剣もあらわし、殺人や暗殺に関連します。

火は金を剋すことから、丁酉の年は残念ながら平和な年とはならず、殺人やテロが横行し、爆発や火災、国際紛争や衝突といった事態を念頭におくべきでしょう。不穏なのです。ため息を吐きつつ、今この文章を書いています。

「丁」や「酉」が起こした至近の例として、2001年の911、アメリカ同時多発テロが挙げられるでしょう。あれは月盤・丁酉、日盤・丁丑で起こっています。その主謀者とされるオサマ・ビンラディンは2011年5月2日の日盤・丁巳で殺害されています。

天干と地支からなる東洋暦は、60年周期で巡ります。これは私たちが、60年前の1957年や120年前の1897年、180年前の1837年の丁酉の年と同じ経験をすることを意味します。1957年(昭和32年)は七赤の年、1897年(明治30年)は四緑の年という違いはありますが、1837年(天保8年)は一白の年で、今年と全く同じ盤になります。

この天保8年に日本で起こった出来事といえば、 大塩平八郎の乱であり、生田万の乱です。大塩平八郎が反乱を起こした直接の動機は天保の大飢饉であり、1835年から37年にかけての約3年間にわたった大飢饉により東北地方の穀倉地帯は全滅。大阪では日に200名の餓死者が出ていたという。その惨状を大塩は自身の蔵書を処分するなどして約1億円の資金を集め、困窮者に米を配給したが、それだけでは人々を救うに十分ではなかった。そこで奉行所へ嘆願書を出すも一蹴され、やがて一人で立ち上がるのです。

今年は世界中で反乱が起こりうることを暗示しています。「蟻の一穴、天下の破れ」たとえ小さな火花でも、広野を焼き尽くすことはできる。初めはごく小さい力でも、やがては大変な勢力となり、小さな反乱がやがて大きな戦いとなる。欧米に広がる「素人単独テロ」は猛烈な速度で拡大し、「新たなテロ手法」として確立してゆくのでしょう。テロの殺戮マニュアルがグーグルで簡単に検索できる事実に暗澹たる思いがします。

昨年は英国でEU離脱という茶番が起き、米国では反知性主義のトランプが大統領に選ばれました。ポピュリズムのパーフェクト・ストームはいよいよ大陸欧州でも吹き荒れてゆきます。現代において、民主主義とは政党民主主義を意味しますが、欧米で起こりつつある政党と政党システムの緩慢なる崩壊は、民主主義にとって由々しきことになるでしょう。なぜなら、既存の政党システムを蝕むポピュリズム政党は、それが政権を握ると、民主主義そのものを蝕むからです。トランプ政権の危うさはそこにある。

昨年、トルコでは軍事クーデターが起こり、韓国では大統領弾劾を叫び民衆がソウルに集結しました。これら大衆や軍部の反乱を固唾を呑んで見つめていた人物は中国の習近平に違いない。これが中国で起きたら・・・この気の小さい男は気が気ではなかったはずです。今年は「蟻の一穴、天下の破れ」が、そろそろ中国でもはじまるはず。共産主義という政治体制と資本主義という自由経済、このアンビバレンツがいよいよハレーションを起こす。というよりも巧妙に罠が仕掛けられるのが本当のところかもしれません。

民主主義の伝道師を自任する米国が、人権に熱心でないトランプを大統領に選んだことは、皮肉なことに中国13億の民の「言論の不自由」を後押しします。これによって習近平は思想統制国家への一本道を突き進もうとするのでしょうが、中国にはチベット仏教のみならずカトリックが着々と根付きはじめています。これに加えられる政府の弾圧を、あのヴァチカンが指をくわえて見て見ぬふりをするはずがない。すでに用意周到に動きはじめているはずです。かつて水面下で動き、東欧を民主化していったように・・・。加えて、中国本土では規制がかけられているとはいえ、ネット空間を規制することは最早無理なことであり、在外中国人から幾らでも真実の情報がもたらされる。ここに経済のクラッシュでも起これば、中国13億の民は黙っていないでしょう。

中国という国は十二支では「卯」とみます。今年の十二支「酉」は、「卯」と沖となる十二支です。それは、小さな金属の破片が小さな木を切り刻むイメージです。ちょっとした骨折が、やがて肉体に大きなダメージを与えてゆくような状態をあらわします。それを中国という国家に置き換えて、じっくり想像してみてください。今年の蟻の一穴は3年後の2020年、「子」の年に中国全土に大きな反乱のうねりを巻き起こしてゆくのではないでしょうか。

話しは戻って1837年、米国では深刻な金融恐慌が起こり、英国ではヴィクトリア女王が即位している。このヴィクトリア朝は産業革命による経済の発展が成熟に達したイギリス帝国の絶頂期とはいえ、その後の歴史をみればアングロサクソンはどうしてどうして、しぶといと言わざるを得ない。いつだって絶好の立ち居地を確保しているし、自分たちに都合悪くなるとあっという間にルールを変える。その上ですべては適正に行われると言い張るのです。嫌な人たち。

ちなみに、1998年に米国「ライフ」誌が企画した「この1000年間に偉大な業績をあげた世界の人物100人」で、日本人でただ一人選ばれた葛飾北斎が、代表作「冨嶽三十六景」を完成させた頃が天保年間。こうした天才的芸術家が現われるのが、まさに今なのです。その人物は誰なのでしょうか。ちょっとワクワクしますね。

長くなりましたので、続きはまた後で。



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