2016. 09. 12  


私の住むマンションのベランダ側には、道路をはさんで4軒の一戸建てが建っている。私の部屋は三階で、仕事のときはベランダ側を向いているので、この4軒の屋根はイヤでも視界に入ってくるが、ベランダ側には高い建物がなく、遠くに森が見えたり、空も見えて、景色の抜けがとてもいい。

4軒の屋根を毎日眺めているので、余計なお世話とは知りつつ、よそ様の屋根の劣化具合が気になっていた。仕事上、家のリフォーム時期の相談をよく受けるので、この4軒さんにはなるべく良い時期に修繕してほしいと願っていたが、そうはいかないのだった。

家のリフォームは時期を選ばなければならないと、普通は誰も思わないのだろう。最も大事なことの一つなのだが・・・。

この4軒は同時期に建てられたと思うのだが、右はじの家がいちばんお金のかかっていそうな家で、ここの奥さまは髪を紫色に染め、その姿はまるで紫のポンポンの花を咲かせるアリウムみたいだ。ゆえに、アリウムさんと勝手に呼んでいる。推定年齢70歳のアリウム夫人は頭が紫なので、スーパーで見かけてもすぐ判る。知らない同士なのに、つい挨拶しそうになる自分が可笑しい。

アリウム夫人はマメな人で、私がベランダで洗濯物を干していると、家の周りを掃き清めていたり、庭先でガーデニングをしていたり、ゴミの収集車が来たあとは率先して掃除をしていたり、ご近所さんともよく立ち話をしていて、社交的で明朗闊達な女性とお見受けしたが、最近とんと見かけなかった。一昨日の朝、ベランダで洗濯物を干していたら、なんとアリウム夫人が杖をついて歩いている。脳卒中で片側が麻痺しているような歩き方。

4軒の中でアリウムさんちがいちばん先に外壁をピカピカに掃除し、屋根を新しいスレートにしたのだが、私がアッと驚いたのはそれが2013年8月、五黄の年の五黄の月だったこと。よりによってこんな時期にと心配していたが、元気だったアリウム夫人が杖をつく身になろうとは。紫の頭は趣味ではないものの、ご近所の道路まで掃除していたアリウム夫人に勝手にシンパシーを感じていただけに、気の毒で仕方がない。

アリウムさんちの次にリフォームしたのは左はしのお宅で、これがまた4月の土用中だった。足場が撤去されてみると、屋根の新しいスレートは赤みがかった朱色、外壁は白く塗られ、映画「小さいおうち」で松たか子が住んでいた家のようになっていた。こうした色合いを男性は選ばないだろうから、奥さまが映画にインスパイアされて決めたのだろう。勝手に眺めている身にはあの映画が思い出されて、なかなかよろしいのだが、土用中の造作には五黄の作用が出てくるから劣化が早いはずだし、家族に問題が起こらなければよいがと、これまた勝手に心配してしまう。

そして3軒目は右から二番目のおうちで、アリウムさんちのお隣が現在リフォーム真っ只中である。こちらは外壁が茶色なのでブラウン宅と呼んでいる。ミスター・ブラウンは50代前半で、私の弟と同年輩の感じ。マメなお父さんで、日曜日になると通販で見かけるような高枝切り鋏で庭木の剪定をしていたり、家の周りの草むしりに余念がない。

ミセスはちゃきちゃきしたしっかり者という感じで、これまた弟の妻に雰囲気が似ていて、陽気なアリウム夫人とも仲良し。アリウム夫人はミセス・ブラウンより20歳は年長なので、なにやらいろいろ指導していて、ミセス・ブラウンはそれに従順である。旦那さんの剪定した枝を傍らでせっせとかき集め、ブラウン夫妻は休日のお出かけも一緒で仲が良さそう。ゆえにブラウン宅にも思い入れが強いのだが、足場を組みはじめたのが9月初旬で、これまた五黄の月からはじまってしまった。そのせいか、台風騒動や秋雨前線でちっとも工事が進まない。進行度合いを勝手に心配している。

左から二軒目のお宅だけはまだリフォームに着手していない。旦那さんがイチローに似ているので、鈴木さんとお呼びしているが、次々と周りのおうちがリフォームすると、やっぱり人の心理として鈴木さんも、「うちもそろそろ、やらねばいかんかなぁ・・・」と気になっていると思うが、リフォームの営業マンはこうしたお宅を狙っていくのだろう。

私が勝手に親近感を持っている4軒のお向かいさんのうち、3軒のお宅はリフォームがダメダメの時期だった。しかし、単に土用や五黄を避ければいいというものではなく、本来はそこに住む家族全員の生年月日を鑑なければならない。

相手に迷惑にならない程度の人間観察は実におもしろいものだ。市原悦子演ずる家政婦はいじわるで、あれはあれで痛快だったが、私はご近所に対して勝手に親近感を抱いてしまう気質で、これは田舎育ちのせいかなとも思う。


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東洋占術歴40年になります。占い師とは「人を幸せに導く職業」だと思ってきました。同時に、多くの方のさまざまな悩み苦しみに接し、人ひとりが人生を生きく抜くことの困難さに思いを馳せずにはいられません。思えば私たちの人生はこころの旅であり、こころには喜びが必要です。こころがつらいとき、どんなに強い人でも自分を支えていくのは難しいことです。その苦しみからどうやって抜け出すか、私の占いが少しでもお役に立てれば幸いです。占いを通じて多くの方々の人生に接してきました。その喜びや哀しみに共感し、一喜一憂する日々はまた、私自身のこころの旅でもありました。

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