2016. 01. 06  
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本年もよろしくお願い申し上げます。

東洋暦における新年は2月4日の立春ですが、お正月でもあり、恒例になりました年運展望について、総論をしたためてみたいと存じます。

本年は、丙申・二黒土星の年になります。

天干「丙・ひのえ」は火気の陽、地支「申・さる」は金気の陽であり、火は金を剋すことから、丙申の年は「衝突」「不調和」ということを先ず念頭におくべきでしょう。

「丙」の火は感情の爆発ですから、国際紛争は十分にありえます。しかし、「申」が落日の象徴であることから、真昼の太陽熱は徐々に冷めてゆくわけで、申の前につく「丙」は、午や辰につく「丙」に比べれば、幾分マイルドです。2014年と2015年の、もう誰の言うことも聞かない反抗期の子供のごとき頑固な木が、屈服をはねのけ屹立しているような状態から、2016年は妥協や譲歩によって歩み寄る姿勢が出てきます。暴力的で激しい殺戮は徐々に陰をひそめてゆくでしょう。「丙」は温かさをもたらします。

五行からみれば、「申」は強い金気で、蔵干は陽金「庚」、陽水「壬」、陽土「戊」。「申」は水の長生であることから、海洋権力(シーパワー)、海洋水路(チョークポイント)に焦点が当たります。すぐに思い浮かぶのは、南沙諸島埋め立て問題。南シナ海で中国が岩礁を埋め立てた人工島をいよいよ軍事拠点化することによって、一挙に緊張が高まるでしょう。

もう一つは、原油輸送の大動脈であるホルムズ海峡。イランとサウジの対立は思ったより深刻な状況で、イランがサウジを叩く最も露骨な手段は、ホルムズ海峡封鎖で揺さぶりをかけることです。かつてイラン・イラク戦争時には、イランによるタンカー攻撃や海峡封鎖が実際に起こりました。誇り高きシーア派イランは中東の暴れん坊でもあって、元祖暴れん坊将軍のプーチンとタッグマッチを組んで、いまや中東独り勝ちの状態です。

南シナ海の緊張も、ホルムズ海峡の封鎖も、日本にとっては多大な影響があるわけです。前者は、南シナ海で米中の紛争が起きる可能性は低いにしても、安保法で可能になった自衛隊による「平時の米艦防護」を適用する可能性があることは確かです。しかし、昨年9月に成立した安全保障関連法は、国民的な理解を十分に得ているとは言いがたい。そうした中で自衛隊が米軍の作戦に加われば、世論の反発を招く公算が大きく、この夏の参院選にマイナスの影響が生じかねないという判断があり、政府の本音は音無しの構えで静観したいはずです。

後者は、サウジとイランの対立が間接的なものにとどまれば原油安が続きます。しかし関係悪化がさらにエスカレートすれば、原油価格は100ドルに向けて跳ね上がる可能性があり、リスクは明らかに値上がり方向にあると予測します。これは日本のエネルギー政策に直結する問題で、原発再稼動は焦眉の問題となる可能性があります。

さらに、「申」は土の長生でもあることから、ランドパワーとシーパワーの接触地域であるリムランドに、引き続き焦点が当たります。これは、北西ヨーロッパから中東、インド、東南アジア、中国北東部に至るユーラシアの沿岸地帯を指し、多くの文明、宗教、技術の発祥地でもあります。(ちなみに、中国や韓国はリムランドの国家ですが、日本のようなリムランドの奥に位置する国家はオフショアと呼び、区別します。)

60年前の1956年も「丙申」の年でしたが、7月にエジプトがスエズ運河を国有化したことによってスエズ危機が勃発。これがやがてイギリスとフランスによる爆撃と、10月にイスラエルによるシナイ半島の侵攻につながりました(第二次中東戦争)。また、ハンガリーとポーランドでソビエト連邦の支配に対する革命も起きましたが、両国とも容赦なくソ連軍に鎮圧されました(ハンガリー事件、ポズナン暴動)。さらに香港では10月10日に国粋主義者による雙十暴動が起こりました。かように、「丙申」はリムランドで紛争が起きるのです。

リムランドにおける目玉はプーチンのロシアです。シリアでの軍事行動に踏み切ったのは、西側諸国との関係修復を図る、アサド政権にテコ入れする、ロシア軍の近代化を誇示する、といった下心があったわけですが、ロシア機が2度もイスラム国に爆墜されたとあってはプーチンも引くに引けなくなり、シリアでの軍事行動を徹底化する必要性が出てきてしまった。ロシアの財政は急速に悪化しているのですが、盟友イランの動き次第では原油が暴騰し、これによってロシア経済はひと息つくわけです。そして、中東のプレイヤーたちも同様に活気づく。すべては原油価格次第。もうおひとかた、アメリカ共和党のロビイスト連も俺は待ってるぜ、ですよ。今年は大統領選挙の年ですから。主要産油国での戦争懸念といったキナ臭さでもない限り、原油価格は再び上昇しないでしょう。

長くなりましたので、続きは、また明日。


古代の人々が編み出した「天干」とは太陽活動のことであり、「地支」は地球の自然現象ならびに人類の社会活動のことです。近年、宇宙物理学の分野で、太陽活動が地球周辺の宇宙環境を変動させ、人類の社会活動に多大な影響を与えていることが盛んに研究されるようになったわけですが、古代インドで作られ、中国を経て、日本に入ってきたとされる東洋暦が、実はこうしたことを驚くほど正確に把握しています。

丙申の年は、太陽活動が地球や人類の社会活動を剋するケースが多くなると考えるべきで、太陽から供給される磁気量と突発的な太陽のバーストが増加するのであろうと考えます。このバーストは、彗星が太陽にもたらすエネルギーに原因があるのではないかと考えられているのですが、今年は近日点を通過する彗星が69個、過去最多といわれた昨年の81個よりは少なくなります。

昨年は気象活動において極端な現象が多々あり、現在の異常な暖冬も暮らす身には助かるとは申せ、昨年の乙未が影響を及ぼしています。それに比べますと、本年2月以降の気象は昨年ほどの極端さは薄れますが、その分、九星が二黒土星であることから、地殻エネルギーの解放が活発な年と見ます。地震、火山噴火が懸念されるわけです。


最後に、皆様にとりまして2016年が良き一年となりますよう、衷心より祈念申し上げます。



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Author:れいらん
ご訪問ありがとうございます。

東洋占術歴40年になります。占い師とは「人を幸せに導く職業」だと思ってきました。同時に、多くの方のさまざまな悩み苦しみに接し、人ひとりが人生を生きく抜くことの困難さに思いを馳せずにはいられません。思えば私たちの人生はこころの旅であり、こころには喜びが必要です。こころがつらいとき、どんなに強い人でも自分を支えていくのは難しいことです。その苦しみからどうやって抜け出すか、私の占いが少しでもお役に立てれば幸いです。占いを通じて多くの方々の人生に接してきました。その喜びや哀しみに共感し、一喜一憂する日々はまた、私自身のこころの旅でもありました。

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