
依存する母親というのは、自分の力で自分の問題を解決できない。そもそも「自分の問題」という考え方すらない。なんなら、全部わが子のせい、くらいに考えている。
依存的な母は、「私がつらいのは子どものせい」「苦しいのはわが子が何もしてくれないせい」「私がこんなにもしてあげているのに、感謝してくれないわが子が悪い」と決めつけている。
こうやって、いつでも不具合を他人のせいにして、自分の問題に向き合ってこれなかった人なのである。そして、子どもさんたちは、そんな母親から問題を押しつけられ、責任転嫁されてきた。
② 依存する母親がよく言うフレーズ
- 生んでやったのに
- 育ててやった
- おまえには金がかかった
- 誰のおかげで生活できているんだ
- こんな老いた親にそんな事を言ってひどい
- おまえのせいで具合が悪くなる
- おまえが心配をかけるから病気が悪化した
- 死んでやる
- 私が死んだらおまえのせいだ
③ 共倒れの人生になってしまう
子どもさんが、母親の依存を受け入れていくと、親はどんどん依存することが当たり前になって、力を失い、いつまでたっても離れられなくなる。
そのうち、母親は高齢になって体力も衰える。自分の力でお金を稼げなくなっていき、新たに経済的な依存まではじまるかもしれない。
そうなったら子どもはもっと離れにくくなる。「私が離れたら母は不憫な生活をするのではないか」と、罪悪感で支配されてしまう。
それに、子どもに依存している母親というのは、そのほとんどが、交友関係が非常に狭い。友だちも数えるほどしかいない。地域とのつながりも希薄だ。
そうすると、母親が病気なったり怪我を負ったりしたときに、誰にも助けてもらえないのではないかと考え、さらに、離れることに対して罪悪感を感じてしまうようになる。
こうやって、いつまでも母親の依存を受け入れ続け、気づいたら精神的にも経済的にも離れることができなくなっていたという人はとても多い。
だから、母親から依存されていることに気づいたら、できる限り早い段階で離れてもらいたいのだ。そうしなければ、あなたも母親もお互いに力を失い、共倒れの人生になってしまう。
④ 子どもが離れるから母親は自立する
子どもに依存している母親は、何か分からないことがあると、心配でいても立ってもいられない。
子どもの帰りが少しでも遅いと、どこかで事故に遭っているのではないか、犯罪に巻き込まれているのではないかと不安になる。そのため、子どもが出かけようとすると不安になって、誰と会うのか? 何をしに行くのか? いつ帰ってくるのか? もう根掘り葉掘りと質問攻めにする。
依存の構造をよく知らないと、「子ども思いの、良いお母さんだね」と言うかもしれないが、誤った認識である。本当は子どものことを信じることができなくて、自分が不安を生み出しては、それを解消しようとして、子どものプライバシーを侵して、無理矢理にでも安心に変えようとする人なのだ。
いつも不安で、ハラハラしているような依存的な母親から離れることは良いことである。なぜなら、依存している母親だって傷ついているからだ。依存者というのは、いつでも依存対象である子どものことばかり考え、頭がいっぱいなのである。
そんなふうに、子どものことばかり考えている母親は、一体いつ自分の人生を幸せにしようと思うのだろうか。幸せとは、自分の力で自分の人生を切り開いているような状態である。やりたいことをやり、やりたくないことやらず、自分の思った通りに生きるからストレスもなく、自分に自信を持てるようになるのだ。
でも、今まで自分のために生きずに、子どもを生き甲斐にして、さんざん依存してきた母親なのである。子どもが目の前に居続ければ、母親は自分の人生を幸せにするよりも、子どもに関わり続けることを選ぶだろう。今まで、それしかしてこなかった母親なのだ。依存することしか選択肢にない。
しかし逆から見れば、子どもが母親の依存を受け入れているわけだから、子どもが母親の幸せな人生を妨げているとも言える。母親だけが問題を抱えているのではない。依存を受け入れている子どもにも問題はあるのだ。
ですから、依存する母親から離れることは子どものためだけでなく、母親のためにもなる。子どもが母親と離れて自立して生きるということは、母親を依存という状態から救うことにもなるのだ。
⑤ 子どもも母親も自分の人生を生きよう
母親から離れることは、母を捨てるわけでも裏切るわけでもない。そうすることはお互いに自立して生きるという、とても健康的な状態をつくることなのだ。だから、罪悪感を感じて自分を責めなくてもいいんです。
子どもも母も自立して、お互いに自分の力で生きることができるようになったら、今度は子どもが心地よく感じられる距離感で、母親とつき合っていけばいい。
しかし、もうすでに子どももたくさん傷つけられて、母親を信頼することができなくなっているなら、無理してつき合うこともない。そう思うことだって、母親が子どもの心を傷つけてきた結果なのだから。
今度こそ、自分の気持ちに正直に生きていい。
子どもには子どもの人生がある。その人生を親のためだけに費やす必要はない。母親と離れたいと思うのなら、その気持ちに従ってみよう。
どうか、自分の人生をしっかり生きてくださいね。
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