2017. 08. 22  

ロバート・キャパ(1954年、東京)


昨日、欧州のテロについて触れましたが、なぜかイタリアだけは無傷なのです。

スペイン、フランス、イギリス、ベルギー、ドイツなどEU主要国のほとんどにおいて、イスラム国やアルカイダなど、イスラム過激派によるテロ事件が発生しているにも関わらず。

イタリアにはバチカン市国があり、彼らにとっては不倶戴天の敵であるローマ・カトリックの総本山があります。当然にローマ法王庁はターゲットの一つでしょう。しかし、イタリアでテロは起こらない。

その要因はイタリアのマフィアにあるのでしょう。警察の対テロ戦略の成果というより、自身の勢力圏を死守するマフィアの存在。

イスラム過激派テロ組織は、まずコミュニティーを作り、そこから学校や職場などに仲間を作り、根を張って深化していく。ところがマフィアは、外国人、特にイスラム勢がコミュニティーを作ることを許さない。

マフィアがイタリアをテロ組織から守っているという、まさに「毒をもって毒を制す」を地でゆく話。

資金凍結され弱体化しているテロ組織。その資金を、裏でマフィアが移動させるなどして協力しているという噂もあります。

私のお客さまも、さすがに今年は(来年も)北方位へ旅行したいと仰るかたは誰もおりませんが、欧州へ行きたいと思うのでしたら、西北のイタリアがいいですね。

♪フニクリ、フニクラ、フニクリ、フニクラ~

米国には、発見者ということで「コロンブス・デー」なる祝日があって、毎年10月の第二月曜日なんですが、ラジオをつけると、朝から「フニクリ・フニクラ」が幾度となく流れてくる。軽快なリズムが米国人を惹きつけるのでしょうが、イタリアにはもっと名曲があるだろうと、突込みを入れたくなります(笑)

こうしたところを皮肉屋の英国人からはバカにされるわけですが、国同士は最強の同盟国なのに、国民同士はお友達になれないという米英。文化が違い過ぎますね。

日本では、「鬼のパンツ」。

今日は「巳の四緑」。マイルドな一日でありますように。


   ダウニーの匂ひ重たし熱帯夜



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2017. 08. 21  



先週の土曜日は、お客さまのところで次々と「異変」が起こり、その対応に追われた一日でした。

異変多発の原因をざっくり解説するならば、それは土曜日が「寅の日」だったからということになりましょう。

8月は「申の月」ですから、「申」の対冲である「寅」の日は、よくないことが起こりやすいわけです。

次の「寅」は31日ですが、夏休みの宿題に追われるお子さんたちが盛大に焦る日でありまして、すでに、なにか大変な予感が(笑)

先週の日本はお盆ということもあって、為替と株式市場以外は平穏な一週間でしたが、世界に目を転じると、北朝鮮問題にはじまり、バージニア州シャーロッツビルでの白人至上主義者と反対派の衝突、スペインでのテロ、そして最後にバノン解任というビッグ・サプライズがあり、まさに激動といった様相の一週間でした。

シャーロッツビルでの暴動事件は、もっと無難に済ませる方法はいくらでもあったはずなのに、トランプは乱を求めたいのか、余計なことをやらかしてくれるわけで、単純に我慢が足りないだけなのかもしれません。しかし今回ばかりは、多くの国民から激しい批判を浴びるばかりではすまなく、トランプ政権に協力していたビジネス界や共和党議員からも厳しい批判が寄せられました。

さらには政権の高官、軍のトップからも人種差別を非難する発言が出て、まさに大統領一人が孤立する状況。ここまで四面楚歌になったのは、政権発足以来初めてでしょう。

そして、トランプの問題発言の背後にある思想、これを体現するスティーブ・バノン首席戦略官・上級顧問が電撃的に辞任するという衝撃の展開になったわけです。

この二つの問題は、トランプ政権を一転させる爆発力を秘めており、後から振り返れば、ここで潮目が変わったということになるのでしょう。

彼は1月に、西南方位にあるホワイトハウスへ居を移されたわけですが、これが「寅の八白暗剣殺」方位ですから、今月のような「申の二黒」の月に、彼の身辺には異変が起こるということです。

さて、テロ問題ですが、パリ、ブリュッセル、ニース、ベルリン、ロンドン、ストックホルムに続いて今度はスペイン。欧州でのテロが常態化する状況になってしまいました。一つの要因が、イラクとシリアにおける「イスラム国」の壊滅。少なくとも短期的にはテロの活発化を覚悟せざるを得ないでしょう。

日本から方位をとるとき、バルセロナとベルリンは「北」と「西北」の境い目にあって、判断が非常に難しい地域です。パリ、ブリュッセル、ロンドン、ストックホルムは北になりますが、ニースは西北。しかし北海道の東端・根室や知床からみれば、ニースとて北になりましょう。

パリ、ブリュッセル、ベルリン、ロンドン、ストックホルムにはお客さまがおり、テロ報道に接するたびに安否が気になって、つい外務省のサイトなど検索してしまうのですが、どうかみなさん、元気でいてくださいね。魔除けに、自分が「これ」と思うお守りを一つ、身につけておきましょう。

  夏痩せて浅丘ルリ子Aカップ





2017. 08. 21  


自家製きゅうりのキューちゃん

  レシピ



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2017. 08. 17  


金正恩がグアム沖へのミサイル発射を見合わせたとの報道。

この問題への関心が高いのか、NHKは「緊迫、北朝鮮情勢」という親切なサイトまで作って、力が入っています。(昨日は貶しておりましたが、笑)

現状推移は以下の通り。

グアム島周辺への弾道ミサイル発射計画について、「米の行動をもう少し見守る」と発表した北朝鮮

トランプ大統領は、新たな投稿で「キム委員長はとても賢い決断を行った」と書き込み、北朝鮮の対応評価

米国は今後の北朝鮮の対応を見守るも、来週からの米韓合同軍事演習を控えて引き続き警戒



グアム島周辺へのミサイル発射予告に対し、トランプが北朝鮮を煽るような発言をしたことによって、北朝鮮としては引くに引けない状況に陥っていたことが、今回の不穏な状況を招いていました。

金正恩も内心では、「マジで攻め込まれたら、これはヤバイぞ!」と、相当焦ったことでしょう。

一見北朝鮮は、非合理な挑発を繰り返しているようで、実は米国が軍事力を行使しなくていいよう、慎重に言葉を選んでいるのですが、これがまた、トランプにだけは通じない(笑)

米国が軍事力を行使すれば、北朝鮮の現体制は崩壊してしまう。それをいちばん理解しているのが金正恩。

頭髪は黒電話ですが、中には鋭敏な脳みそが詰まっている坊や。

要は、北朝鮮の本気よりも、米国の本気の方が怖いのです。


  新涼のいま灯りたるバーの窓




2017. 08. 16  

仲間と認めてもらえるか

今年は夏のさなかに雨が続いています。ちょうど今頃は稲の穂が出て、花が咲いてゆく時期。それにはギラギラした太陽の力が必要で、人間がいくら頑張ってもどうにもなりません。

私は農家の出ではありませんが、母は津軽の穀倉地帯に生まれ育ったせいか、夏になるといつも稲の穂が出たかどうかを気にかけ、父の運転する車の助手席で窓外の稲ばかり見つめていたものでした。

そこで稲の穂を見つけると、「これで農家の人々がみんな食べてゆける」とばかり、安堵していたのが懐かしく思い出されます。私は18歳から都会で暮らしてきましたが、門前の小僧ならぬ、母の一喜一憂を間近に見て育ちましたので、この時期の冷夏は稲作への影響がとても気になります。

1993年の「癸酉/みずのと・とり」は、夏のこの時期に雨が続きました。結果として日本の稲作は総倒れで、タイ米など混ぜたごはんを食べたものでした。

個人的には、ワンカップ大関が店頭から消えることの方が心配で、それを口にしたら、牛久出身の大先輩に「デレスケがごじゃっぺ言ってんじぇねぇ!」と叱られましたが、通訳するとたぶん、日本中が主食のお米が手に入るかどうか心配しているときに、酒のことなんか心配しているお前はでくの坊だ、というお叱りだったと思います。

今年の「丁酉/ひのと・とり」は、日照りと大雨が交互にやってきますので、農家の方々は本当に大変です。

暑ければ暑いで、ジャマイカに居るみたいだとか文句ばかり垂れておりますが、農家の人々を思うと、やっぱり夏は太陽が顔を見せてくれなければ困ってしまいます。お天とうさま、どうかどうかお顔を見せてくれませんか。天の岩戸の前でひれ伏している気分。

かつて評論家の大宅壮一が、「ジャーナリズムの反対語はアカデミズムではなく、マンネリズムである」と言っていましたが、8月になると毎年繰り返されるお定まりの懺悔ジャーナリズム。平和への誓いを新たにとか、核兵器を廃絶せよとか、戦争体験を語り継げだとかいうアレです。戦時のことを平時の論理で語るアレ。あんなものを受信料で延々と作り続けているわけですが、「この世界の片隅に」のリアリズムには遠く及ぶまい。

地上波のテレビは、朝ドラとマツコちゃん以外は観ないので、今年の夏も清々しくしておりましたが、鶴を折っていれば平和が来るわけではないことは、みんな知っています。北朝鮮がミサイルを撃つか撃たないか、どこに落ちるかもわからない。そんな中で現実味のない建前を延々と繰り返しているマンネリズム。大宅壮一の言葉は、けだし名言です。

今朝、メールをチェックしたら、友人から「大井競馬場で的場文男さまを見て来ました」という一文が(笑)

私と同い年の彼女は定年まで働き、ようやくホッとできたと思うやいなや、復職する娘さんから孫の世話を押し付けられたと嘆くので、私たちと同じく還暦を迎えた的場文男騎手が今も現役で活躍している話をし、生きるよすがにでもなればと、的場さんの「還暦ジョッキー がむしゃらに、諦めない」という著書を送ったのが6月。

的場文男にすっかり感化された彼女は昨日、旦那さんと一緒にどしゃ降りの大井競馬場で初競馬を堪能したと。

昨日の大井なら、田んぼの中を走るようなレースだったと思いますが、そのメールに知りもしない、しかしとても興味あることが書かれていました。

旦那さんのお父上は戦争から戻って、大井に職を見つけられたそうですが、日本が高度成長期に入るまでは社内ものんきで、ヒマなときは自転車で大井競馬場へ出かけていたそうな。なんともまあ、うらやましいような時代ですが、当時の日本は等しく貧しかった時代でもありました。旦那さんは北品川で育ったので、夏休みになるとお父上と二人、自転車に乗って大井競馬場へ出かけたものだったそうです。

今はおしゃれな大井競馬場も当時は草ぼうぼうで、海側には警察官がズラリと並んでいたと。それはオケラになった人々がやけっぱちになって海へ飛び込み、自殺するのを防ぐためだったそうで、昭和も20年代や30年代は、今日のごはんを口にするのが人々の最優先課題であったことがよく分かる話です。しかしまあ、なんとも刹那的。

競馬に勝ったか負けたかはメールに書いてありませんでしたが、きっと負けたでしょう(笑)昨日、申の八白の人は絶対に勝てない日で、たぶんカスリもしなかったのではないかしら。それでも敬愛する的場さんの勇姿を拝むことができ、友は十分に満足だったことでしょう。

勝てる日と勝てない日は、あらかじめ決まっていて、競馬の神様と呼ばれた今は亡き大川慶次郎にも、カスリもしない日はあったはず。相撲でいうところの「や」の日と、「や」のレースをあらかじめ知ることが、バクチ打ちにはとても大事なことです。

人生も同様に、勝負の日と「や」の日は存在します。

  
  弟よ母よ乗りませ茄子の馬



2017. 08. 09  

72年前の今日。1945年8月9日、長崎原爆投下。ジョー・オダネル氏が撮影した「焼き場に立つ少年」。


毎年8月には広島と長崎で原爆被爆者の慰霊祭が開かれます。ここで市長や総理から核兵器廃絶が大切との声明が発表されますが、現時点から見通しうる将来に、残念ながら核兵器が廃絶されることは絶対にないだろうと思います。

核兵器の保有国は、米国、ロシア、英国、フランス、中国、インド、パキスタン、北朝鮮。イスラエルも保有宣言はしていないものの、核保有国とみなされています。

歴史から学ぶべき、最も重要なことは「人々が歴史から学ばないという事実」です。

「我々は核兵器のない世界ではなく、戦争のない世界を目指すべき」と語ったのは、英国のサッチャー元首相でした。

上記9カ国が、易々と核兵器を手放すことなど絶対に考えられないわけです。

こと左様に長崎忌の今日、北朝鮮リスクへの警戒感で、安定的な「円」が買われ、ドル円は109円後半と6/15以来の安値を更新。(お盆の閑散期を狙った、インチキな仕掛けの類じゃないかとも受け取れるわけですが)

米国政府は、北朝鮮における米国人の退去を8月中に完了させるよう勧告。9月からは渡航禁止措置を発令する予定となれば、年月同盤の9月は北朝鮮リスクも多少警戒しなければならないでしょう。

米国務省は2日、北朝鮮への米国人の渡航禁止措置を9月1日から実施するため、米国パスポートを持って北朝鮮に滞在している渡航者に対し、8月中に国外へ退去するよう呼び掛ける海外安全情報を出した。

 渡航禁止措置の実施後も、ジャーナリストや赤十字など人道支援活動の従事者のほか、渡航が国益に資すると判断された人は例外的に認められる可能性があるという。

 国務省は、北朝鮮で拘束された米国人大学生オットー・ワームビア氏が昏睡状態に陥り、解放後に死亡した問題を受け、7月に渡航禁止を決定した。(共同)



上掲、焼き場の前で直立不動の長崎の少年。キリッと真一文字に結ばれた口元、哀しみをたたえた眼差し。後世に生きる者は、この一枚の瞬間に強く胸を打たれます。涙する人もいるでしょう。ご存命であれば、80歳くらいでしょうか。その後の人生がお幸せであったことを願わずにはいられません。

【追記】

この写真は、亡くなった幼い弟を、おんぶ紐で背負い、直立不動で火葬の順番を待っている10歳くらいの少年を撮影したもの。はだしの少年の、きつくかみしめた唇には、血がにじんでいたと、後にオダネル氏は語っている。足に浮腫がみられた少年は、その後どんな人生を歩んだのか、オダネル氏は再会を望んだが、果たせなかったという。

オダネル氏は2007年8月10日、テネシー州にて永眠。偶然とはいえ長崎忌の翌日に亡くなられました。奥様は日本女性、坂井貴美子さん。当時のNYTは以下のように伝えています。

The cause was complications of a stroke, said his wife, Kimiko Sakai. She said that he had had more than 50 operations, among them surgery on his colon and his heart, and that he had attributed his poor health to radiation exposure resulting from his visits to Nagasaki and Hiroshima.

死因は、妻坂井貴美子によると、卒中が併発したものだった。彼は50回もの手術をしていたし、それには直腸や心臓の外科手術も含まれていた。彼が健康を損なっていたのは、彼が長崎と広島を訪問したおりの被爆によるものだった。

Mr. O'Donnell also ventured to Hiroshima and to cities bombed with conventional weapons. He carried two cameras. With one, he took pictures for the military. With the other, he took pictures for himself. When he returned home after the war, he put the negatives of his own photos in a trunk and locked it, emotionally unable to look at them.

オダネル氏はまた広島や通常兵器を受けた諸都市も訪問した。彼は二つのカメラを持っていた。その一つで従軍用の写真を撮り、もう一方で彼自身のための写真を撮った。戦後彼は帰国し、その写真のネガをトランクに詰め封印した。感情的に見ることができないからだった。

When he finally could, nearly a half-century later, he was so repulsed that he threw himself into protesting nuclear arms. In 1995, he published in Japan a book of many of those photos, and, a decade later, another in the United States. He lectured and exhibited in both countries.

約半世紀して、それを見られるようになったとき、彼は打ちのめされ、核兵器反対運動に身を投じる。1995年、彼は日本で多くの関連写真を出版し、10年後に米国で出版した。彼は両国で講演と展示会を行った。

 (記事はこの後、スミソニアン航空宇宙博物館の展示問題にふれている。彼は、原爆は「しかたがなかった」とするスミソニアンの展示趣旨を受け入れることができなかった)

The photographs were stricken from curators' plans, as were other features that offended veterans. In an interview that year with National Public Radio, Mr. O’Donnell contended that, given what he had seen immediately after the war, Japan could have been defeated with conventional arms, and without the hundreds of thousands of American casualties that an invasion of the Japanese home islands had been expected to entail.

退役軍人の怒りを買った他の展示と同様、その写真はキュレーターの企画から削除された。この年の国営ラジオNPRのインタビューでオダネル氏は議論を投げかけた。彼が戦後すぐに見たものからすれば、日本は通常兵器で敗戦に追い込むことができた。しかも、本土上陸による十万人規模の犠牲者を要せずとも可能だった。

 トランクの中の日本―米従軍カメラマンの非公式記録


  長崎忌曇るめがねを拭いてをり



2017. 08. 07  

打ち水(昭和のお母さん、そのフォームは野茂の如し)


8月7日、本日は二十四節気の「立秋」、ここより8月のスタート。

「暑気払い」という言葉があります。暑さをうち払うために、身体に溜まった熱をとり除くことですが、これは弱った気(エネルギー)を元に戻して、元気になろうという意味を持ちます。

昔の人は「暑気払い」という言葉をよく使いました。「西瓜(すいか)でちょっと暑気払いしましょうね」なんて。

瓜(うり)類は暑気払いの代表選手。西瓜、胡瓜(きゅうり)、冬瓜(とうがん)、苦瓜(にがうり、ゴーヤ)、南瓜(かぼちゃ)は夏が旬の食べ物です。

西瓜や胡瓜は身体の熱を下げ、利尿作用で余分な水分を出してくれますし、苦瓜はビタミンCが豊富で、夏バテ防止にもぴったり。冬瓜は、冬までもつことからその名がつき、古くから暑気払いに効く食べ物として重宝がられていました。南瓜は栄養豊富で保存性の高さが特徴。冷蔵保存技術などなかった時代、常温で冬至まで保存が効く野菜は、さぞや貴重だったことでしょう。

「枕草子」にはかき氷が出てきます。清少納言も暑気払いに食べていたのでしょう。

「あてなるもの。・・・削り氷にあまずら入れて、あたらしきかなまりに入れたる」

「かなまり」は金属製のお椀、「あまずら」は蔦の樹液を煮詰めて作る、一見蜂蜜に似た平安時代の甘味料のことです。メイプルシロップみたいなものかも。

傷ひとつ無い金属の小椀に盛りつけ、黄金色のあまずらをかけた平安時代のかき氷。

お椀の表面が冷気で白くなり、露を結び、いよいよ冷たさを増すさまは「あてなる」、つまり雅やかで上品、と表現されるにふさわしかったことでしょう。

冷蔵庫などなかった時代、夏に氷を口にするには、冬に氷を切り出して、氷室に蓄えておいたわけです。旧暦6月1日を氷室の節供といい、やんごとなき人々に氷を献上していたほど貴重なものでしたから、氷で暑気払いなど庶民には夢のまた夢、平安貴族のぜいたくの極みといったところ。

私は、冷えたビールが注がれたグラスが結露するさまを、「あてなるもの。糖質ゼロビールを冷蔵庫にて冷やし、あたらしきグラスに注ぎ入れたる」なんて、幾度も水をくぐらしたよれよれのムームーに、首には手拭い、どこが雅かといった装束(しょうぞく)で、「清少納言ごっこ」をしております。これもまた暑気払い。

後世に伝えたい言葉の一つですね。

私の夏用普段着には「1、2、3」のランクがありまして、1は、近所のスーパーまで出かけられるもの。2は、マンションのロビーまで郵便物を取りに行けるもの。3は、玄関を一歩も出られない装い。

よれよれムームーは、ランク2。これでゴミ出しまでは可能。

ランク3は、タンクトップに短パン。おもに掃除用としていますが、さすがにどなたも、還暦のタンクトップ姿(種痘跡つきボンレスハムの如き二の腕&かるかんの太もも)はご覧になりたくないだろうとの自己抑制、おばばのたしなみにございます。

さて台風5号ですが、本州を縦断しそうで心配しています。この台風、ノルーという名前だそうですが、のろま。迷走台風の停滞エリアは、その後のしっかりした地震に繋がってゆきますので、台風後も注意が必要です。

今月は下旬に大きな地震が目立つでしょう。

方位としては、西南方位が暗剣殺、北東方位が五黄殺と月破になります。東南アジア、北米へ出張される方々は気をつけて行ってらしてくださいね。

個人的には七赤金星と四緑木星の方々が、運勢的に困難な一ヶ月となります。注意してお暮らしください。特に七赤金星のみなさんは、車の運転は慎重に。もらい事故など起こりやすい月です。五黄の方々は、どうしたものか、ひねくれます。周囲に五黄の人がいましたら、やさぐれた言動をしても当たらずさわらずで。

みなさま、よき夏休みとなりますように。

  恋人と億光年の海泳ぐ



2017. 08. 04  
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安倍政権第3次改造内閣が"土用中”に発足。

茂木、小野寺、林という実務派が閣内に入り、固くまとめてきた印象。経済通の林さんが文科相とはもったいない気もしますが、「平時」の文科省ならいざ知らず、今の文科省は官僚の謀反という「戦時」状態ですから、能書きタレ男の官僚以上の明晰さが求められての起用なのでしょう。

外相に、過激な官僚批判で知られる河野太郎というサプライズもありましたが、なぜか彼の入閣を喜ぶサッカーファン多数。

彼等にとって「河野談話」といえば、湘南ベルマーレが勝利した後に太郎氏がTwitter上で発する「圧勝宣言」のこと(笑)フォロワーの私はサッカー音痴ですが、これは毎回笑いながら拝見しています。

「河野談話」のお父さんと間違えられて、よくスパムを飛ばされていますが、彼は慰安婦問題にはノーコメント。原子力以外は自民党の本流に近い人です。

土用中に発足した内閣ですから短命ですよ、きっと。

先だってのブログで「ドルが急落したのに日経平均が上昇する怪」にふれましたが、これは選挙が近いことを暗示しています。選挙が近くなると日経平均がゆるやかなカーブで上昇するので、解散総選挙を占う材料の一つになる。

ということは、夏枯れが常の8月相場ですが、今年の夏は上昇するということ。

安倍首相の外交日程に照らし合わせると、9月22日(金)臨時国会召集。冒頭解散ということになるかも。

9月という月は十二支・九星ともに年月同盤で、今回の同盤は「政治」に焦点が当たるはず。これは日本のみならず海外でも同様の現象が起こります。今年いちばんのドラマチックな展開が此方彼方で巻き起こる。

そして、10月10日(火)総選挙告示。10月22日(日)総選挙という流れ。青森4区と愛媛3区の補欠選挙と重ねてしまうという日程になるのでしょう。

この日は「大安」。六曜(大安や仏滅)は迷信なんですが、迷信ゆえに徳川幕府が禁止令を出さず今日まで残り、なぜか最もポピュラーという、ねじれた現象が続いているわけです。(仏滅なんて気にすることない!)ところが、政治家はゲンをかつぎますから、「大安」は大大大好き。

この選挙日程ですと、またしても新政権は土用中に発足、ということになるわけで、安倍さん大変だなぁ。ただ、彼の運勢は8月から上昇基調に入りますから、モリカケのような「悪ガキの仕掛ける落とし穴」ごときのショボイ祭りは終了。

今朝、新聞にざっと目を通していたら、「子どものいる家は禁煙」条例、都民ファースト、9月提出へ、という記事。百合さん、政治は人の心や家の中まで入っちゃダメですよ。

  夏なれや川風の乗る児らの声



2017. 08. 01  

ジャンヌ・モロー(31日死去、89歳)

「パリ8区の自宅アパートメント内で倒れた状態で亡くなっているのを家政婦が発見した」

いかにもレジスタンスなフランス女、ジャンヌ・モローらしい、いい死に方。

それを日本では「孤独死」などと死者を貶(おとし)める扱いをするのですが、「無量寿経」にある一文がこの世における人間の真理ではないでしょうか。

人、世間の愛欲の中に在りて、独り生まれ、独り死し、独り去り、独り来る。(人間は欲望に満ちたこの世に、ひとりで生まれ、ひとりで死に、ひとりで去り、ひとりで来る)

人間は基本的には孤独。ひとりで生まれてきて、ひとりで死んでゆく。しかし、心の奥底でつながっている人、あるいは思想や哲学(人によっては宗教)、こうした共感があればちっとも孤独ではない。

ジャンヌ・モローは大女優でしたが、カトリーヌ・ドヌーブほどの美貌でもなく、ソフィア・ローレンほどの官能もなかった。しかし通好みの味のある女優で、私の周辺においてジャンヌ・モローを理解する男どもは、心の眼で世の中を鋭く見つめているようなタイプが多かった。「死刑台のエレベーター」「恋人たち」「雨のしのび逢い」「突然炎の如く」が代表作。いい女だったわ、ジャンヌ・モロー。アデュー。

サン・テクジュベリが 「星の王子さま」でキツネに語らせるセリフ「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない。かんじんなことは、目には見えないんだ」、この短い言葉が、なぜこれほどまでに世界中の人々の心に訴えるのだろうと思います。

日常生活で絶えず不都合な真実を押し殺し、「目に見えること」の世の常に振りまわされる日々を過ごすがゆえ、このキツネの言葉に心を洗われた気がするのでしょう。しかし、本を閉じればまた「目に見えること」の世界に戻ってしまうことの不甲斐なさ。誰もがそのような思いを抱いて生きているということ。

だからこそ、「心の眼で見る」ことは重要です。本当に大事なことは何?

この夏、ジャンヌ・モローの映画とともに、「星の王子さま」をもう一度、読み返してみたいと思います。

さて、土用も最後の週となりましたが、今週は彗星が3個、近日点を通過します。ということは、世の中が荒れるわけで、まず自然災害。非常に強い台風5号が進路を北寄りに変えて日本列島に接近中。これは被害台風になりそうな予感。今週末、公私ともに出歩く用事が山積みなんですけど、イヤですよ台風なんて。

そして、私が熟睡している深夜3時から4時過ぎ、なんとドルが急落していて・・ペンタゴンがウクライナに、という話なのか、それともトランプ政権人事のさらなる混乱、あるいは米短期金利上昇とか考えましたが、日経平均は3日ぶりに反発って、市場も変わって来ましたね。ここは大いなる分岐点なのかもしれません。

3日、安倍内閣改造。その前に、ジャーナリストの田原総一朗が安倍首相に提案した「政治生命を懸けた冒険」って、いったい何?

田原氏は、安倍首相の支持率が低下している現状から「来年まで延ばしたら安倍内閣が潰れちゃう」と述べるにとどめ、具体的な内容については「言ったらブチ壊れちゃう」と明かさなかったとされるが、そうなら話題作りなんかせずに、内緒で提言すればいいのにと思うのは私だけでしょうか。チマタでは「北朝鮮訪問」とかささやかれはじめて、それじゃあ、ちっともサプライズにはなりませんぜ。

  パンドラの函に入れたしタイフーン




プロフィール

れいらん

Author:れいらん
ご訪問ありがとうございます。

東洋占術歴40年になります。占い師とは「人を幸せに導く職業」だと思ってきました。同時に、多くの方のさまざまな悩み苦しみに接し、人ひとりが人生を生きく抜くことの困難さに思いを馳せずにはいられません。思えば私たちの人生はこころの旅であり、こころには喜びが必要です。こころがつらいとき、どんなに強い人でも自分を支えていくのは難しいことです。その苦しみからどうやって抜け出すか、私の占いが少しでもお役に立てれば幸いです。占いを通じて多くの方々の人生に接してきました。その喜びや哀しみに共感し、一喜一憂する日々はまた、私自身のこころの旅でもありました。

長きにわたり、ご紹介のお客さま限定の対面鑑定をしてまいりましたが、少しでも多くの方のお力になりたいと思い、このブログからの電話鑑定も受け付けることにいたしました。電話が苦手という方にはメール鑑定もご用意しておりますが、電話の方がよりニュアンスが伝わりやすいと存じます。

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