2017. 02. 16  

川瀬敏郎(一日一花より、木瓜)

トランプ政権内における不協和音の可能性については、早くから、多数の専門家によって指摘されていたが、私は別の見地から気になっていることがあった。トランプの転居方位の問題である。

1月20日、トランプは大統領就任とともに、ニューヨークのトランプタワーから、ワシントンD.C.のホワイトハウスへ居を移したが、これは西南の方位であった。年盤・寅の八白暗剣殺、月盤・未の六白月破だったが、ホワイトハウスは申15度の範囲で、かろうじて月破だけは免れている。

しかし、戌・九紫のトランプにとって、未のまわった方位は凶殺である。まして年盤は暗剣殺。

西南の八白暗剣殺による影響は、ミクロとしては身内との軋轢であり、マクロとしては仕事上における人間関係の不協和音である。暗剣殺であるから他動的な災いであり、トランプが周囲にやられる、という構図になる。

最初は月盤が強く出てくるから、まずは六白の人間から、トランプは迷惑を蒙るだろうと推察していたが、案の定、1958年生まれ、六白のマイケル・フリンが大統領補佐官を辞任した。

大統領選挙キャンペーン中から、トランプの対ロシア政策に多大な影響力を及ぼしていたのが、元国防情報局(DIA)局長のフリンであった。

オバマ前政権は、ロシア政府がサイバー攻撃により2016年大統領選挙に介入していたとして、離任直前の2016年12月29日、ロシア外交官35名の米国外への退去を柱とする報復制裁措置を発動した。

まさにその同日、フリンが、駐米ロシア大使と接触し、制裁を巡り協議した電話の交信記録の存在が、諜報当局により明らかになり、米連邦捜査局(FBI)の捜査対象となっていた。まだフリンは政権入りする直前であったため、一民間人の立場で外交政策に関与することを禁止する法律に抵触していた可能性が浮上していたのである。

マイク・ペンス副大統領は、ロシア政府高官と制裁を巡る議論はしていないとのフリンの説明に基づいてメディアに対してフリンを擁護していたが、フリンと駐米ロシア大使との交信記録の存在が明らかになったことは、フリンが偽りの説明をしていたことを意味する。これでフリンは辞任に追い込まれた。

しかし、事はこれですまない。ニューヨーク・タイムズが、「フリンだけでなく、トランプの選対も組織的にロシアの諜報機関と接触していた」という記事を出してきた。

Trump Campaign Aides Had Repeated Contacts With Russian Intelligence

これだと、大統領選の最中、FBIは、トランプの選対がロシアの諜報機関と接触していたことを、知っていたことになる。それなのに投票日直前、コーミー長官はヒラリーのメール問題で新しい証拠を発見したと発表した。(けど何も見つからなかった)トランプ選対の方がよっぽど調査すべき対象なのに。

なんか、FBIも巻き込んだヤバイ話になりそうだ。これはウォーターゲート事件を超えるスキャンダルになる可能性もある。しかしトランプ、就任してまだ4週目・・・。

不協和音と言えば、スティーブ・バノンと娘婿のクシュナーも、ケミストリー最悪という感じがするし、もっと気になるのは、トランプとメラニア夫人の夫婦仲。メラニアは、いつも哀しそうな表情をしている。



スポンサーサイト
2017. 02. 15  


北朝鮮の金正恩の異母兄、金正男がクアラルンプール国際空港で暗殺された。

「北朝鮮の女スパイが正男を毒針で殺した」という報道が流れているが、これではまるで「007 ロシアより愛をこめて」じゃないか!

女スパイが靴に毒針を隠し持ち、ジェームス・ボンドを狙うのです。この女スパイがダニエラ・ビアンキ。理知的でいて、超絶セクシー。ロシアから愛をこめて送り込まれたのが彼女だった。

これは、数多ある007シリーズの中でも最高傑作。まだご覧になっていないかたは、蔦谷へゴー。お奨めの一作です。

話が脇道に反れてしまいました。もとい。

オタクの正男はITに詳しく、パパの金正日時代は情報関係のトップにいた。ジュネーブとモスクワで教育を受けているので語学に堪能。西側の情報にも明るく、温厚な性格で、北朝鮮をソフトランディングさせるには必要な人物ということで、中国がマカオで保護していた。

正男は北の金庫番であり、中国をはじめとした世界とのパイプ役であり、同時に、北朝鮮の武器ブローカーだった。現実に、マカオの銀行・バンコデルタアジアへの金融制裁は、正男が関与した武器売買代金のマネーロンダリングが原因だったと言われている。

マカオ、香港、マレーシア、シンガポールを転々とし、武器ブローカーとして事実上の外務大臣のようなこともしていたと言われる正男。中国との関係がだんだんと悪化する中で、なんとか世界との関係が維持できた陰には、パイプ役としての正男の存在があった。

北朝鮮の状況次第で、中国は、正男で傀儡政権を作り、いつでもスイッチできるようにしていたのだが、弟の正恩はそれを危険と感じ、焦っていたのだろう。結果として、自身の体制を固めるために、異母兄を殺害した。

これは、習近平のメンツを、完膚なきまでに叩きつぶしたことになる。中国は、若造を全くコントロールできていないことを、ムスダン発射に続いて、世界にさらしたことになるのだ。今頃は大騒ぎしていることだろう。

忘れた頃にふらりと帰って来て、小さな騒ぎを引き起こす風来坊のお兄ちゃんだった正男。ディズニーランドが好きだった正男。普通の家に生まれれば、実の弟に殺されることもなかった。合掌。

(フリン大統領補佐官辞任のニュースも書かねばならないが、のちほど)





2017. 02. 13  


日曜日早朝、北朝鮮がムスダンを飛ばしたが、今回、金正恩は下手を打ったと思う。習近平はさぞや苦虫を噛み潰していることだろう。

日本のジャーナリズムは好意的な受けとめ方をしているが、冷静に見れば、実に薄っぺらい、単なるパフォーマンスに過ぎなかったトランプ&安倍会談。しかし金正恩のお陰で、北朝鮮に対する共同宣言を出すことにより、日米首脳会談は実務的にも意味あるものに格上げされちゃった。

これで安倍首相には、外交成果にボーナス・ポイント。トランプには、現実路線をしっかり取らせて、政権は安定。北朝鮮のミサイルはその意図に反して、安倍&トランプ応援の祝砲になった。

ムスダン威嚇発射の二日前、トランプが大統領就任以来はじめて、習近平と電話会談した。そこでトランプは「一つの中国」を認めている。トランプはそんなこと本気でなんか考えていないが、今回は習近平のメンツを立てたわけである。これで中国は有頂天になっていた。その直後のムスダンなのだ。

いちおう中国は、北朝鮮をコントロールできる唯一の国であることを世界にアピールして、ここまで来た経過がある。何を仕出かすか判らない若造(金正恩)を、習近平ならば制御できるというのが、中国の売りだったが、これで習近平のメンツは丸つぶれとなった。

トランプのことだから、いずれ習近平を「嘘つき」呼ばわりすることになるのだろう。そして「一つの中国」というのは、別に「中華人民共和国による中国の統一を是認したわけではない」などと言いつつ、台湾支援に乗り出すかもしれない。十分ありうる未来である。

しかし、GDPが茨城県と同じ程度の北朝鮮。いったい、ミサイル開発費用をどうやって捻出しているのだろうか。米英が陰で与えているという噂もあるが・・・。



2017. 02. 06  


立春を迎え、いよいよ「丁酉・一白水星」の一年がスタートした。

今月は「壬寅・八白土星」の月であり、西南に「五黄の月破」、北東に「二黒の暗剣殺」が入っている。

18日が二十四節気の「雨水」となり、ここを中心に、月の前半と後半では国内外の情勢は大きく変化するはずだ。これが2月一ヶ月を俯瞰したときに重要なポイントとなる。

米国の国力は相対的に低下しているとはいえ、トランプの発言に一喜一憂する世界を見ると、やはり米国は「超大国」だなと痛感する。

そのトランプは先週末、ドッド・フランク法の廃止にサインした。これはリーマン・ショック後に制定された法律で、分かりやすく説明すると、100億円のビルを買うのに、リーマン・ショック以前ならば10億円のキャッシュを用意すれば、残りの90億は銀行が貸してくれていた(レバレッジ10倍の融資)。しかし、この法律が施行されてからは、せいぜいレバレッジは3倍程度に制限されたために、手元には30億~40億のキャッシュが必要になった。

トランプは不動産デベロッパーなので、この法律は「のどに刺さった小骨」のように感じていただろう。米国金融機関には圧倒的に有利なものとなるが、日本の金融機関はむしろとばっちりを受ける立場になるので、誤解のないように。唯一の例外はモルガンスタンレーに20%出資している三菱UFJ。これはとてつもないメリットを受けるかもしれない。しかし、実行に移されるのはまだ先の話。

今月は前半と後半では相場も大きく変わるはずで、(投資の相談を受けている一部のお客さまには、先週末にメールを送っていますが、その内容はさすがに影響がありすぎてブログには書けない)、ざっくり書けば、後半は要注意と見る。あまりに色々なことを織り込みすぎた市場は右往左往するものだ。

10日に予定されている日米首脳会談。日本は、トランプのご機嫌取りをしようとしているが、これではまるでジャイアンの手下になろうと汲々としている、のび太くんではないか。こうした態度では、他の級友たちからボイコットを食らうぞ。米国の雇用を増やすために日本が資金協力する計画を持っていくとも報道されているが、こんな奇妙な政策はない。

悪名高き「プラザ合意」も、ドル高によって米国の自動車産業が危機的状況に陥っために行われた。しかし、実際に行われたのは国際協調である。為替レートをドル安に導くために協調介入し、日独が財政支出を増加させるというものであった。米国内の雇用を増やすプログラムを作ったわけではない。そうしたことを調整するために、為替レートがあり、マーケットがあるのだ。

米国のインフラ投資に協力したところで、米国の自動車産業の雇用が増えるわけではない。

今月の米国は暗剣殺の方位になるわけで、日本は、のど元に匕首を突きつけられることになる。トヨタ自動車は、トランプに名指しで工場立地を批判された唯一の外国企業ではないかと思うが、そのような理不尽な批判に対して、日本政府は抗議を行なっていない。トランプのパシリになろうとしているのか?

今日、米国はスーパーボウルに沸いているが、ハーフタイムのCMはどの企業も力をいれる秀作が多い。コカコーラのそれはトランプに正面から喧嘩を売っているようなCM。いいぞ、もっとやれ~(笑)彼の嫌いな(たぶん)レディ・ガガちゃんがハーフタイムショーをやり、こんなCMが流れるんだから、トラはさぞかし気分悪いだろう。明日の朝はご機嫌斜めのツイートを連発するよ。実に分かりやすい性格。

 流氷や遠き空よりカンタータ




2017. 02. 03  


今日は節分。東洋暦では、いわば大晦日であり、「丙申二黒土星」の最後の日となる。

昔は、季節の変わり目にあたる立春、立夏、立秋、立冬の前日がすべて節分とされていた。一年の節目にあたる春の節分に重きが置かれはじめたのは、室町時代からだそう。

季節の変わり目には悪鬼が出てくるといわれ(土用には五黄の作用があるのと同じ理屈)、豆が「魔滅」の音に通じることから、「鬼は外、福は内」のかけ声で豆まきするならわしがはじまったとか。

数え年で自分の歳の数の豆を食べると、健康になるといわれている。そして、土用も終わる。

明日はいよいよ立春。「丁酉一白水星」の年がスタートする。

立春からはじまる新しい年に初めて汲んだ水を若水といって、健康や豊作、幸せを招く水とされている。まず、神棚にお供えをし、それから食事の仕度や洗顔に使う。

その若水でいれたお茶を福茶という。煎茶やほうじ茶に、結び昆布や小梅を入れたもの。水道の水でも、あらためて感謝の気持ちで受け取って、若水として福茶を入れてはいかが?

見つける喜びに満ちているのが、春という季節。草木が芽吹き、花が咲き、鳥がさえずる姿にふと気づくたび、自然と顔がほころぶ。ささやかな日々の移ろいに、人は古来、心動かされてきた。

  たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時  

かつお節やいりこ、昆布だしなど慣れ親しんだ、だしの味は海からの贈り物。炊きたてのごはんも漬け物も、温かな食卓の象徴のような、地からもたらされた恵み。春には桜、夏には花火、秋には月、冬には正月祝いなど、今年もまた心和ませる風物詩が、一年を通じてめぐってくる。

地も海も、私たちのまわりを包む豊かな自然のすべてに感謝して。

よき一年でありますように。

  



プロフィール

れいらん

Author:れいらん
ご訪問ありがとうございます。

東洋占術歴40年になります。占い師とは「人を幸せに導く職業」だと思ってきました。同時に、多くの方のさまざまな悩み苦しみに接し、人ひとりが人生を生きく抜くことの困難さに思いを馳せずにはいられません。思えば私たちの人生はこころの旅であり、こころには喜びが必要です。こころがつらいとき、どんなに強い人でも自分を支えていくのは難しいことです。その苦しみからどうやって抜け出すか、私の占いが少しでもお役に立てれば幸いです。占いを通じて多くの方々の人生に接してきました。その喜びや哀しみに共感し、一喜一憂する日々はまた、私自身のこころの旅でもありました。

長きにわたり、ご紹介のお客さま限定の対面鑑定をしてまいりましたが、少しでも多くの方のお力になりたいと思い、このブログからの電話鑑定も受け付けることにいたしました。電話が苦手という方にはメール鑑定もご用意しておりますが、電話の方がよりニュアンスが伝わりやすいと存じます。

東洋占術にはそれぞれ得意とする分野があり、ご相談の内容によりもっとも適切な占術をこちらで判断の上、鑑定いたします。

ご依頼の方は、カテゴリの「鑑定の申込み方法」をクリックし

 leilan808@gmail.com

まで、ご連絡くださいませ。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR