2017. 01. 30  


トランプの難民受け入れ禁止令で、世界に大きな波紋が広がっているのだが、911の後も米国は似たようなものだった。

今回のトランプ騒動と違うのは、ツインタワーへのアタックという衝撃的な事実を見せつけられた米国人は、直後に起きた在米ムスリムへの排斥に対して、リベラルでさえ口をつぐんだ。

だからといって一概に米国人を責められない。911の直後は、連続したテロが全米のどこで起こるか分からないという不安を抱えていた。それはまるで、透明な匕首をのど元に突きつけられているような、薄気味悪い恐怖であった。

その後の米国は、鎖国に近い状況が数年続き、就労ビザの新規取得は超困難、既存ビザの更新でさえも厳しくなった。

永住権が欲しいなら、米国人との結婚しかないような状況で、韓国女性の間では偽装結婚が流行っていた。しかも、偽装の夫からDVを受けたと警察へ駆け込めば、すぐに永住権が貰えるとかで、あの人たちは平気でそういうことをする(笑)どんなところでも生きてゆけるような彼女たちの「ふてぶてしさ」は、他人から後ろ指をさされないようにと育てられた日本女性にはないものだった。見方を変えれば、たくましい。

ブッシュ息子時代の米国には「勧進帳」の富樫はいなかったし、ましてイミグレーションは安宅の関にはほど遠かった。日本へ一時帰国した永住権保持者が、米国へ再入国できないこともあった。理由は、本人も忘れているような、遠い昔に起こした交通事故だったりするのだから、恐しい

その後の米国は、民族選別(人種プロファイリング)が深く静かに進んだ。それがムスリムの監視だけに止まらないのは、スノーデンの告発によって皆が知ったし、米国政府も認めざるをえなかった。オバマは「100%の安全と、100%のプライバシー尊重は両立しない。監視活動は、きちんと法令を順守しながら行っている」と言った。

こうした監視活動に法的な根拠を与えたのは、911直後に成立した「愛国者法」だった。この法律により、NSA(国家安全保障局)は、通信会社から情報を入手する強い権限を与えられ、米国の一般市民の監視も、実質的に認めるようになった。

民主党はサイバー空間の監視をしていたわけだが、これが共和党の発想になると、治安機関によるスパイ活動を強化し、さらにはムスリム宗教施設への監視を強めることになる。

しかしトランプは、やや病的な臆病体質であり、ヒトラー同様の言行一致体質である。ヒトラーは「ユダヤ人をなんとかする」と言えば、ホロコーストをはじめるし、「共産主義者をなんとかする」と言って、ソ連に攻め込んだ。

トランプの場合「イスラム過激派という脅威そのものを米国内に招き入れたくはない」と言えば、それはストレートに難民とムスリムの入国禁止となる。

ヒトラーもトランプも、こんなにも大真面目に、全力で公約を実行してゆく政治家もめったにいない。しかし、おそらく両者は大人になってゆく早い段階で、精神的成長が固まってしまった。

トランプが手法を改めることはないので、しばらくはこうしたことが続く。米国が国境を閉ざし、市場から外国企業を締め出し、米国の核の傘がなくなったら、あんたたちどうするの。こうした恐怖をたっぷり、諸外国に味あわせ、そして米国内の不満に応えてから、政策の落とし所を探ってゆくことになるのだろう。

米スターバックスのCEOは、トランプによる難民・移民制限の大統領令を批判。世界75カ国の店舗で難民1万人を雇用するらしい。「税金払ってから偉そうなことを言え」と言われるよね、トラに(笑)

そろそろトランプを座敷牢に囲ってしまいたい。




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2017. 01. 27  


魔除けでしょうか・・。




2017. 01. 26  


トランプ政権、国防長官マティスの、初の訪問先が韓国と日本に決まった。

野戦経験豊富なプロ中のプロである冷徹な将軍が、国防長官として真っ先に外地へ飛ぶとすれば、それはおのずと自国の戦闘地域だろう。アフガニスタン、中東、いずれも米国にとって最重要地域だ。

にもかかわらず、マティス国防長官は日韓へ真っ先にやってくる。

韓国は次の選挙で左派政権が誕生し、韓国が衰退に向かう可能性が高く、朝鮮半島をめぐる安全保障が激動の時代を迎えそうだ。これは、朴槿恵の保守与党が、国民から見放されたためだ。

韓国の野党は、日韓の慰安婦合意破棄を主張し、米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)韓国配備にも反対している。強硬な対北制裁にも批判的だ。

左派政権が誕生すれば、北朝鮮の意向を受けた反米活動を活発化させ、在韓米軍撤退運動を展開するだろう。かつて、金大中は在韓米軍の中立化に言及し、盧武鉉は米国が持つ戦時作戦権の返還と、在韓米軍撤退を目指した。今度も同じ政策が推進されるだろう。

そして北朝鮮は、在韓米軍撤退に期待をかけている。在韓米軍撤退は、金日成以来、北朝鮮の統一戦略の基本で長年の夢だ。撤退が実現すれば、金正恩の偉大な業績になる。韓国で革命を起こし軍事統一する戦略を、今も堅持しているのだ。

これが南米なら、CIA指導のクーデターとなる。有名なところでは、「サンチャゴに雨が降る」のチリクーデター。韓国でも軍事クーデターの可能性は捨てきれない。

23日、米国の報道官は「南シナ海における安全保障を守る」と宣言。それに中国が反発し、南シナ海の領有権は中国にあるとしている。BBCなどの報道によれば、米国が介入をするのであれば、なんらかの報復処置を取るとしている。

太平洋の半分を寄越せという、厚かましい習近平の公然とした要求は、米軍の逆鱗に触れただろう。かつて、日本帝国海軍と死闘の末、獲得した権益であり、海上権なのだ。

南沙も尖閣も米軍の縄張りである。オバマが見て見ぬふりしているような中で、中国は人工島を造り、領土だと宣言し、武装している。尖閣も幾度となく、公船を領海に侵入させている。

24日、米民主党のシューマー上院院内総務は、トランプ大統領に対し、選挙公約の一つである中国の為替操作国認定を行うよう要請した。これで外堀は固まった。

28日の春節で、2/2まで中国市場はストップする。人民元に計画的な売りを仕掛けるとすれば、中国が動かないこの春節ウィークに行われる可能性が高い。春節明けの値動きが気になるところである。

日本では、「国境の壁」と「自動車」のことばかり騒いでいる。国会で「解散の予定」を問い質した議員もいた。いま安倍首相はそれどころではないはずだ。国会答弁に立つ首相の表情から、以前の余裕は全く消えている。偶発的な軍事衝突も含め、当面注意が必要であるのは間違いない。




2017. 01. 25  



経済評論家の山崎元(はじめ)さんが、「個人のお金の運用はこれだけでいい!シンプルで正しい方法」という、良記事を書いておられます。バクチは苦手、というみなさんには、とても為になる記事。

ご参照ください。


山崎さんの記事






2017. 01. 22  


America, The First !

歴代の大統領は通好みの華麗な演説で米国民を鼓舞したものだが、トランプはやはりビジネスマンだった。米国人が案じている事案の解決がきっちり盛り込まれていた演説。

グローバリズムから保護主義への転換、国境を守る(壁の話はしなかった)、雇用は奪われてはならない、インフラを立て直す、テロの根絶、これらを主張していた。

そして、TPP離脱、NAFTA再交渉、オバマケア見直しに向けた大統領令に署名。

「言葉ではなく行動の時だ。繁栄してこそ国家だ。アメリカは再び繁栄する」と宣言し、さっさと契約書にサインする(笑)商売人は、腰が重くては商売にならない。それをトランプは肌で感じ、実践してきたのだろう。

この就任演説、日本のジャーナリズムはボロクソに貶している。「トランプさんは、アメリカの製品が売れないというけれど、私たちはi-Phone 買ってるけどなぁ・・」なんて、無知ないちゃもんをつける。

なぜ「パナマ文書」が、この時代に漏洩したのか。これは多分に意図的だ。それを、ジャーナリストがまったく理解していない。アップルやアマゾン、グーグルやマクドナルドが米国企業だと思ったら大間違いである。

アップルやアマゾンのようなグローバル企業がタックス・ヘイブンを利用し、税率の低いオフショアで税金を支払って、母国である米国では税金を支払わない。企業にとって得にはなるが、国家にとっては大きな損失である。トランプはここにメスを入れようとしている(たぶん、トランプ自身もオフショアで租税回避していると思う。だから税務申告書を開示しないのだろう)

さて、これから一般教書、予算教書が公表され、全てではないとしてもトランプ政権の政策がはっきり見えてくるまでは、何ともいえないのだが、トランプは就任演説で、株式市場が大喜びする「大型減税」と「規制緩和」をスルーしている。代わりに、市場が大いに嫌う「保護貿易」のTPP離脱とNAFTA再交渉には、さっさとサインした。

ここから見えてくるものは何か。

週末、米国市場はご祝儀相場で前日比上昇したものの、ドルは114円台半ばに下押しして引け、シカゴ日経平均先物(円建て)は1万9,130円近辺と、先週末の現物指数とほぼ同水準にとどまっている。市場の右往左往はしばらく続くと考えざるを得ない。

現在、米国株のシラーP/Eレシオは28倍。これは、ほぼ天井だ。トランプ相場はすでに終わっている。ファンダメンタルズでは、米国経済は好調であるものの、直近のドル高が響き、大企業、特にグローバル企業は業績を下方修正してくるだろう。米国株を押し上げてゆく好材料がない。

為替が円安にぶれれば、グローバルマネーが割安な日本株市場を狙ってくるが、さりとて、ここから一気に大相場へ向かうとも思えない。日経平均、1万8,600円(シラーP/Eレシオ16倍)あたりが買い場ではあるが、ここから参戦する場合は、ハラハラドキドキ短期決戦を覚悟すべきだ。イエレン議長の利上げが3月か6月にあれば、ここで調整があるが、本格的なバブル相場の前に、ブラック・マンデーのような大暴落があるはずだ。(その前に警告は出す予定)

(追記)

読売新聞によれば、「政府は2月上旬の日米首脳会談開催を目指し、安倍首相の訪米に麻生副総理兼財務相が同行する方向で調整を進めている。麻生氏の同行は米側からの要請によるもので、日本側も信頼関係の構築につながると歓迎している」とのこと。

麻生さんを連れて来いということは、「円高」を求めてくることはほぼ必至。円安にはならないから様子見が賢明。too bossy ヽ(#゚Д゚)ノ




2017. 01. 22  



馴れ合いが嫌い、氷の女王、メイ(申・八白)

清く正しく真面目、メルケル級長(午・一白)

気の強い女は苦手だけど、美女とのラブ・アフェアは好き、オランド(午・一白)。

アウトローで裏番、プーチン(辰・三碧)

パシリの、アサド(巳・八白)

お行儀わるいけど、地頭いい、デゥテルテ(酉・一白)

認めて認めてスパイラル病のがきんちょ、金正恩(生年不詳、酉・一白、戌・九紫、亥・八白?)

番長、ジャイアンの、トランプ(戌の九紫)

番長になりたい若頭、こすっからくて、いじめ大好き、習近平(巳・二黒)

地味でも、世界女番付東の横綱、ドラゴンレディ、蔡英文(申・八白)

おうちでは元気、内弁慶、安倍晋三(午・一白)

長期欠席中、お嬢さま育ち、朴槿恵(卯・四緑)

こんな感じでしょうか?



2017. 01. 20  


いよいよ今夜、ドナルド・トランプが第45代・米国大統領に就任する。就任演説でトランプが何を語るのか、実に興味深い。

その前に、投資の基本的なおさらい。

株式のリターンを決める、最も重要なファクターは「金利」である。「金利」と「株式」は相反関係にあるのだ。銀行預金に利子がたっぷりつくなら、リスクを侵してまで株を買う必要などない。

米国では35年間、債券の強気相場が続いてきた。(債券は買われれば買われるほど、金利が下がる)1981年9月に「15.41%」もあった10年債利回りは、2016年7月に「1.37%」まで下がった。いかに株式市場に追い風が吹いていたか。

しかし、トランプが大統領に当選してから、債券は売られ、金利は上昇に転じている。今日現在、10年債利回りは「2.479%」。今後、これが3.0%を超えてくるならば、35年続いた長期金利低下のトレンドが終焉することになる。

これは何を意味するか。

金利上昇局面において株式投資の難易度は各段に上がるということ。これからは米国株式市場において、金利上昇という逆風が吹きはじめる可能性がある。そして、米国金利の上昇は、ドル高(円安)要因ともなる。

一方、日本はどうか。

日本の株式市場は、米国株高と円安に反応して上昇する。トランプ当選以降、急激な米国株高と円安という2つの好材料が重なって上昇した。

その後、米国金利はトランプ当選後の行き過ぎ調整に入って、やや低下。これでドル安(円高)になって、米国株の上昇が止まった。そして、円高と米国株調整の影響から、日経平均も調整局面を迎えていた。

しかし、過去に金利上昇局面でも米国株式市場が上昇した例はたくさんある。それは景気が拡大し、企業業績も伸びている場面である。ゆえに、株価を占う上で、業績がいっそう重要になる。基本はファンダメンタルズである。

米国市場がトランプ大統領誕生を好感しているのは減税を公約に掲げているからで、米国投資家は減税が大好きなのだ。

しかし、トランプが大統領に就任した直後、議会がすぐに税制改革に取り組むという保証はない。もし、他の議案が優先されたら、減税は2018年以降までお預けになるリスクもある。

就任前に掲げているトランプの経済政策が、日本経済にとってプラスになるものは、実のところ何もない。

しかし、現在の日経平均は、日本の実体経済がほとんど反映されていないので、これからも米国株高と、為替が円安に戻れば上昇するという動きを、当面は繰り返すことになろう。

昨日、財務長官に就任するムニューチンが、「ドル高」が望ましい旨の発言をしたが、トランプが保護貿易に追い風となる「ドル安」容認の口先介入をするので、それが日本株にとっては目下の困ったちゃん。

いずれにしても、トランプの就任演説を聞いてみなければ、なんとも言えないというのが、現状である。


2017. 01. 19  



先だって、退陣するCIA長官がトランプに対して、「言葉に気をつけろ」と警告を発した。これを意訳すれば、「トランプ、月夜の晩ばかりじゃねえぞ、おぼえとけ!」という、脅し文句の古典となる。東洋占術的に申せば、暗剣殺の予告。この背景には、ヒラリーについたCIA vs トランプについたFBI、という対立構造がある。

問題はアメリカ時間・20日の大統領就任式。FBIから海兵隊まで8000人の警備が配置されるそうだが、今月は離宮・四緑暗剣殺ゆえ、ドローンのような空からのテロ攻撃に警戒しなければならない。

アメリカにも暴走族がいる。ボンレスハムのような腕に刺青を入れまくった、マッチョな白人おっちゃんのハーレー軍団。同じ暴走族でも、♪パリラリラの関東若造のように、チャラくはない。弱きを助けみたいな、いぶし銀の風格はある。その軍団が「Bikers for Trump」を結成。5000人が就任式で「肉の壁」を作るという(笑)

そのトランプだが、就任式を前にして、諜報機関によるスキャンダル合戦が華々しい。いわく、ロシアの売春婦と「黄金のシャワーごっこ」をしたとか、アメリカン金髪ビッチによるセクハラ疑惑の相次ぐ告白とか。

これらは全て、でっちあげだと思う。なぜならトランプは、やや病的な「潔癖症」なのだ。選挙期間中も、握手やハグはなるべく避けていたし、エレベーターのボタンを押すのも躊躇するというから、かなりの重症である。

精神医学用語ではMysophobia(マイソフォビア=不潔恐怖症、潔癖症)と呼ぶ。極端な場合、強迫性障害が生じる。何よりも病原菌が怖いのだ。これは、自閉症スペクトラム(ASD)の感覚過敏の症状の一つと考えられる。

こういう人は娼婦を買わないし、放尿ナントカもしない。トランプは、その真逆にある男である。ゆえに、性的虐待を受けたと告発している、いずれもあまり清潔感が感じられない金髪ビッチは、トランプの好むところではない。

しかし、 トランプにASDの傾向が強いとなれば、納得させられることは多々ある。周りの空気を読まない(日本的に申せば、KY)、全くぶれない(こだわりが強い)、正義によって突っ走る。その正義感が誤った方向を向いていたりするのだが。

ASDの特徴は先天性のものであるから、トランプの外国人排斥傾向は政治的理由からだけではないだろう。外国人から病原菌が感染するのではないかといった不安、恐怖感が、その発言の根底に潜んでいるとも分析できる。

ヒトラーも潔癖症の傾向があった。その潔癖さゆえに、異物であると捉えたユダヤ人やロマの人たちや障害者たちをガス室送りにした。しかし、トランプとの違いを上げるならば、ヒトラーは私利私欲のない人物であった。一方、トランプは名うてのビジネスマンである。もう一つ、ヒトラーになくて、トランプにあるものといえば「腹芸」だろう。

ある意味、プロレスのごとき八百長・出来レース。トランプは潔癖症でも、それができる人間だということは重要なポイントだ。

ロシアと中国の最大の違いは、中国にはそのプロレスができないことである。40年にわたる米ソ冷戦とは、戦争にいたる軍事衝突という一線を超えない、プロレスのリングぎりぎりで戦っていた八百長試合みたいなものだった。

アメリカが(キッシンジャーが)中国と40年以上もつきあって分かったことは、中国とは八百長試合ができないということだろう。


  おじさんの春のハーレー波止場まで




2017. 01. 17  


2008年のリーマン・ショックで、アメリカと欧州が弱体化したことは間違いない。一方、豊富な資源と安価な労働力を有するロシアと中国は、極めて限定的な影響に止まり、西側諸国の地盤沈下とは対照的に経済発展を遂げた。

こうした中で、ロシアと中国は、西側諸国が掲げる「自由・平等・人権」という普遍的価値観に異を唱えはじめる。

2014年にソチ五輪が閉幕すると、ロシアはクリミア併合に踏み切り、2015年には(テロ組織と戦うシリア政府の支援という名目で)ISなどの過激派へ空爆を開始した。ところが、その攻撃対象に、欧米諸国が支援する反アサド勢力も含まれていたため、米・英を中心とした7カ国がロシアを激しく非難し、経済制裁へと踏み切った。

中国もこれに続き、実効支配を目論む南沙諸島の領有権を主張。ハーグの仲裁裁判所が、中国による南沙の領有権主張には法的根拠がないとする裁定を、「ただの紙くず」として突っぱねる。

ロシアと中国という東側陣営は拡張主義を復活し、自国を中心とした世界支配を志向しはじめた。つまり、かつての冷戦構造に戻っているわけで、グローバリズムはすでに成立し得ない状況になっているのだ。

ここに、トランプが登場するのは、やはり意味がある。トランプは、中国にとって聖域である「1つの中国」の原則にとらわれないという衝撃的な発言をした。

そもそも、トランプには「国際秩序」という壮大な戦略は、たぶん無かった。しかし、トランプが師と仰ぐ「キッシンジャー」は、1974年「甲寅」からはじまった「冷戦終結→グローバリズム」という、新たな国際秩序の絵図を描いた人物である。

まだ生きているんだな~、キッシンジャー(笑)日本にとっては疫病神。1923年生まれ、93歳。亥の五黄土星。良くも悪くも、五黄の特徴を完備したような男。五黄を知ろうとするなら、キッシンジャーを研究すればよい。

71年のキッシンジャーによる隠密・忍者外交と、72年のニクソン訪中は、ドル・ショックに並ぶ、もう一つの「ニクソン・ショック」であった。

当時の米ソは冷戦の真っ只中。そこでニクソンは中国と手を握ることによって、ソ連を孤立化させることに成功。敵の敵は味方を実践した。その、陰の立役者がキッシンジャーである。見捨てられたのは台湾と日本。

1974年からはじまったグローバル経済の時代、最も利益を得たのは中国である。キッシンジャーの絵図では、中国人も自由の蜜の味を知れば、ソ連のように内部から瓦解してゆくだろうと画策したのだが、事実は中国共産党独裁の構造を強めただけであった。

乱暴な言い方をすれば、中国人は国家などどうでもいいのであって、自分の一族だけが大事な人々である。共産党にはタテをつかないが、その一方で私腹は着々と肥やすのが、中国版・賢い生き方なのよ~という「真のグローバリスト」としての中華遺伝子を、キッシンジャーは読み違えた。

しかも、当のキッシンジャーが、中国進出を目論む米国企業からコンサル料という実質賄賂を受け取り、米企業を中国高官へ繋いで、醜悪な金儲けに走る。ミイラ取りがミイラになり、中国の走狗に成り果てたのだ。キッシンジャーをまんまと取り込んだ中国に、もはや怖いものはないように思えた。

しかし、奥の院の描く国際秩序とは、あくまでも「勢力の均衡」である。中国は、南沙諸島の領有権主張と、人民元通貨圏の拡大(ドルの弱体化計画)、「有事の金」を世界中から買い漁ったことで、奥の院の虎の尾を確実に踏んだ。貧しい国が豊かになると戦争を起こす。習近平は人民解放軍(人民抑圧軍?)と、国民の不平不満を逸らす方法として、対外拡張戦略を取りはじめたのだ。

トランプが、中国にとって聖域である「1つの中国」の原則にとらわれないという衝撃的な発言をし、国務長官に親ロシア派のティラーソンを起用したことは、ニクソン・ショックの逆バージョンへの布石である。

かつて、キッシンジャーが担った役を、今度はティラーソンが務める。この男は辰の三碧ゆえ、キッシンジャーのように鼻薬で転がるようなタマではないことは確か。元エクソン・モービルのCEO。エクソンは奥の院のフラッグ・カンパニーであり、ティラーソンは叩き上げでトップまで登りつめた豪腕。

いよいよ米国がロシアと手を握り、中国を弱体化させてゆく。敵の敵は味方という、いつか見させられた光景を、われわれはもう一度見させられる。後世の歴史書に「トランプ・ショック」なる言葉を残すことになるのかもしれない。ダイナミックな光景だ。

安倍首相がプーチンと何かを話し合い、インドのモディとはすでに手を握り、今回、フィリピン・ベトナム・インドネシア・オーストラリアを歴訪した理由は、今後「緊張する東アジア」への足場固めである。

台湾の蔡英文総統は、カリフォルニアのフォートワースで共和党首脳団と接触。フォートワースは米海軍の要所。緊張する台湾海峡への布石を打ちに行ったのだ。いよいよ第七艦隊の出番になるのか。

この重大な局面で、韓国は政治も経済も歯車が狂ってしまったようだ。昨日、サムスンの事実上のトップが逮捕された。そして、北朝鮮のボクちゃんは急に「良い子」を演じはじめる。

今回のレジーム・チェンジを、米国は、かつてのソ連解体のように、バランスを取りながら、軍事衝突なしに、中国を内側から解体してゆかねばならない。これがトランプに課せられた一つの使命である。

トランプは表向き、中国からの輸入品への課税強化や、為替操作国指定の二点で、吠えまくっているが、たぶん金融の瓦解を狙ってくるはずだ。かつて日本の銀行が、アメリカから時価会計導入と自己資本比率規制を求められ、一気にバブルが崩壊したように。

中国最大の問題は会計の不透明性である。公式発表のGDPや外貨準備高すら信用ならざる国だ。仮に中国国営銀行に徹底的な会計の透明化を求めていった場合、中国のバブルは一気に弾けるだろう。

受けて立つ中国は大変だ。これは習近平体制の根幹を揺るがすことになる。ここから中国はジワジワと冬の時代を迎えるだろう。2017年は、その一歩がはじまる年になるのだ。一白水星とは「新たなスタート」の意味を持つ。そして「丁酉」の丁は陰火。たよりなく揺れるロウソクの炎。ゆらめきの不安定。

いよいよ今週末(日本時間・21日午前2時)、トランプはワシントンD.C.で大統領就任式に臨む。言い換えれば、プロレスのリングに上ったトランプと習近平に、試合開始のゴングが鳴る。なにやら往年の「ブラッシー vs 力道山」が蘇える。

おお、ドル円、113円26銭!


2017. 01. 13  


2013年11月26日、ローマ教皇フランシスコは、新自由主義を標榜するシカゴ学派が主張する「トリクルダウン理論」を否定した。この理論は「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる」という「おこぼれ経済」とも揶揄されるものであるが、実際にはこれが起きていないため、世界で格差が広がっているわけである。

グローバル経済とはシカゴ学派の唱える新自由主義のことであり、80年代以降、世界の指導者たちはこれを信じ、政治に反映させ、国境の壁を低くして、「ヒト・モノ・カネ」の出入りを自由化させてきた。しかし、その結果として生じた現象は、一部のグローバリストだけを豊かにし、未来に希望を見出すことができない、その他多勢の貧者という格差社会を生みだすことになってしまった。

先進国で起きた産業の空洞化はその典型である。新興国へ産業の拠点を移すことで、企業が利益を得やすくなったことは確かである。84年頃だったか、デコ助マークの福助が東南アジアで足袋を作っていると知って、たまげた記憶がある。いまでは当たり前のことだが、当時はちょっとしたショックだった。やがて当然のこととして国内の雇用は失われてゆき、先進国住民の多くは緩やかではあったが、等しく貧しくなってしまったのである。

シカゴ学派が生みだしたパラドックスの頂点はリーマン・ショックであったが、そのような流れの中で出てきたのが、冒頭のローマ教皇の使徒的勧告であり、これは多くのキリスト教徒の心に響くことになる。そしていま、世界は大きく動き出した。ヴァチカンは常に歴史の黒幕である。

東洋暦では、「甲子・きのえね」からスタートして60年を一つの歴史的サイクルとし、そこに九星も加味すれば180年がより大きな歴史的サイクルであるとしている。

そこで、つぶさに歴史を検証してゆくと、干支のスタートである「甲子」の年、この10年前の「甲寅」の年に、何かしら、次の時代のエポック・メイキング=時代に一つの区切りをつける新しい事態があらわれるのだ。それは九星の現象とも一致する。

1854年、甲寅・二黒の年といえばペリーの黒船であるが、安政東海地震と安政南海地震が連動して起こり(いまで言うところの南海トラフ巨大地震)、翌年には安政江戸地震が起こる。「安政の三大地震」は皮肉なことに徳川の天領ばかり狙い撃ちする。この甲寅の大変は、やがて13年後の明治維新を生みだす原動力となってゆく。二黒=地震。

1914年、甲寅・五黄の年には第一次世界大戦がはじまる。サラエヴォの一発の銃弾で軍事同盟という抑止力が破綻。結果として、主戦場となったヨーロッパの没落、帝国主義国家によって支配されていた殖民地独立運動の活発化、ソ連の建国、大きな痛手を受けなかったアメリカへと覇権が移ってゆくが、世界恐慌が起こり、ヒトラーという怪物も登場。これが第二次世界大戦へとつながってゆく。五黄=戦争。

1974年、甲寅・八白の年には、71年のニクソン・ショック(米ドル紙幣と金との兌換一時停止)を受け、ドルと各国通貨との交換レートを国家間の多角的調整で決定した固定相場(スミソニアン体制)を経て、この年から本格的な変動相場制へと移行する。あの頃、世界中がニクソンを呪ったはずだが、トランプはニクソンの政治を研究しているというから、ギョッとする。どうもトラは任期中に通貨をいじる可能性がある。八白=為替。

シカゴ学派の新自由主義が’唱えるグローバルスタンダードが広まったのは、この1974年が起点になっている。基軸通貨であるドルを担保するものは金であったが、ここからドルの担保は米国の圧倒的な軍事力へと変貌を遂げたのである。

いま、われわれが生きている2017年とは、1974年から始まったサイクルの43年目に当たる。このサイクルを検証すると、10年ごとにエポック・メイキングがあることに気づかされる。

1974年、甲寅・八白、為替の変動相場制へ移行(八白=為替)

1984年、甲子・七赤、金融ビッグバンのはじまり(七赤=金融)

1994年、甲戌・六白、ネット時代の幕開け(六白=コンピュータ)

2004年、甲申・五黄、テロとの戦いがはじまる(五黄=テロ)

2014年、甲午・四緑、重商主義への回帰(四緑=貿易、国際関係)

2024年、甲辰・三碧、若者から新しい思想が生まれ、かつての勤皇の志士のごとく、時代を変える大きなうねりとなっていくのではないか。この若者とは、いまの小・中・高校生だろう。(三碧=若者)

2034年、甲寅・二黒、ここで南海トラフや首都直下型地震が起こるのだろうか?次の60年の、エポック・メイキングが起こることは確かだ。(二黒=地震)まだ生きているだろうか、自分。77歳でござる。

貧しい国が豊かになると戦争が起きる。豊かな国が貧しくなると革命が起きる。いま、世界で起きていることは、「これから起こること」の始まりにすぎない。どうやら世界は革命期に突入したようだ。サブプライムとリーマン・ショックがグローバリズムを終焉させ、世界はナショナリズムに舵を切り、巨大な大衆の反発と否定の段階に入っている。

この背景には、声なき大衆がインターネットという巨大な武器を持ったことも大きな意味を持っている。すでにマスメディアは、大衆をコントロールする情報支配力を失いつつある。トランプ大統領の誕生は、それをあらわす端的な例である。

そして、トランプ・ショックのうねりは世界のナショナリズム運動に追い風となり、欧州連合を崩壊させてゆくに違いない。やがて天安門から毛沢東の肖像画は消えるだろう。この大きなうねりは世界の既得権益化した政治、経済、産業、文化構造を大きく変化させてゆくはずだ。いまは、その始まりにすぎず、これから大きな変革の波が訪れることになる。




2017. 01. 12  


深夜1時、トランプが大統領当選後、初の記者会見を行った。正式就任は(日本時間)1月21日なのだが、本日わざわざ会見設定をしたいきさつには、シカゴで行われたオバマ大統領の「さよなら演説」に対する「当てこすり」がある。

スピーチの名手であるオバマ最後の演説は、日本人の私だって楽しみにしていたのだから、当然世界が注目していたし、それに対し米国の主要マスコミが賛辞を送るのは分かっていた。こうした状況にトランプは黙っていられない。

バイデン副大統領が、「ドナルド、もっと大人になれよ・・」といさめたというが、バイデンの言葉にトランプの欠陥が凝縮されている。

記者会見でもツイッターでの口調と同様、好き勝手に言いたいことを言う。相変わらず話は抽象的でつかみどころなく、ヒラリーや民主党を攻撃し続けている点は選挙期間中と何ら変わっていない。

自分を攻撃したバズフィードを罵り、CNN記者の質問を「あなたにはチャンスを与えない。偽ニュースだから」と認めず、都合のわるい質問には(選挙中のロシアとの接触など)「情報を漏えいしたのは米情報当局だ」とはぐらかし、BBCのことを「That's another beauty」と皮肉る。「あんなの、すばらしくも何ともない」って(笑)

BBC(英国放送協会)と言えば、時の政府や権力者との対立をものともせず、不偏不党で質の高いジャーナリズムを提供する、世にも素晴らしい報道機関というイメージがあるのだが、トランプはそこに毒づいている。英国嫌いのアメリカ人でもBBCを評価する人は多いが、嫌いだろうな、トランプは(笑)

今日の記者会見を聞いている限り、スタイルも政策的な議論も選挙中と何ら変わっていなかった。オレは選挙に勝ったんだぜ、大統領になったんだぜ、という幼稚な自信に満ちあふれていた。(こういう人間は概して、脇が甘いものだが)

トランプの記者会見が進む中で、NYの株価は下がり、失望からドルが売られ、114円をつける。当のトランプはミサイルのごとき「当てこすり」を連発するだけで、具体的な経済成長促進策の提示はゼロ。

過去の発言になかった目新しい政策は薬価革命ぐらいか。米国では、生死にかかわるような医薬品の価格が大幅に値上げされたことで製薬業界への批判が高まっているのだが、トランプの薬価革命は日本でいう薬価基準を決めるという話。(これで製薬株は軒並み売られた)

トランプが繰り返し吠えまくる「米国第一、貿易保護政策」は、中世ヨーロッパで行われた「重商主義」である。

輸出を善、輸入を悪とし、貿易での優位によって貨幣を獲得することが国家の利益に繋がるという考え方であるが、かつてアジアとの貿易独占権を与えられ、貿易差額主義でしこたま儲け、果ては領土支配(植民地化)していった「東インド会社」が重商主義の拠点といえば、ああ世界史で習ったね、とご記憶にあるはず。

あるいは80年代の日米貿易摩擦。当時のレーガン政権は、「貿易黒字」という字面だけを見て、貿易赤字は損失ととらえ、「貿易黒字減らし」という無意味な要求を日本に突きつけたが、これも重商主義である。

結果として、「プラザ合意」で日本は劇的な円高に見舞われる。1985年9月23日の1日24時間だけで1ドル235円から20円も高騰。それが79円まで進むんだから、ドル建てのビジネスはみんな苦労した。「前川レポート」によって内需拡大が叫ばれ、あの名門・新日鉄が鉄だけでは商売が成り立たず、南極の氷でウィスキーなんて、国内向けに南極の氷を売っていた。武士が傘貼りの内職してるようなもんだったが。

「プラザ合意」は日本がアメリカの赤字解消のために為替操作を容認した「対米妥協策」であった。日本の失われた20年の起点はプラザ合意である。ロンとヤスなんだ。

重商主義は、経済学の父と呼ばれるアダム・スミスにはじまって、今日に至るまで、ほぼすべての経済学者によって否定されているが、重商主義の基礎には国家があり、それを支える感情は愛国心、ナショナリズムである。徹底的に自国と他国を比較し、その間に敵対関係を想定する。貿易黒字国を「アメリカからカネを盗む泥棒」と罵れば、それはアメリカ人の大好きな愛国心を掻きむしり、トランプのような怪物を生む。

トランプの意向を受け、共和党は、輸出を免税とする一方、輸入への課税を強化する新たな法人税制の導入を検討すると発表。税制で企業の生産拠点の米国回帰をうながし、国内投資を後押しする狙い。(世界貿易機関(WTO)が禁じる輸出補助金にあたる可能性もあり、実現は流動的だが)

これが2017年のスタートである。重商主義という、とんでもない古典回帰がはじまるのだ。

私は、トランプのツイッターを1年間フォローしてきたが、「当てこすり」は天下一品だった。たとえば、エリザベス・ウォーレンが、トランプの移民政策を批判すると、「あんな女がハーバード出身だなんて、ハーバードも地に落ちたもんだ」と、当てこすりで返す。堂々と政策論争すればいいものを、知性ではウォーレンに敵わないから、当てこすりに出るんだろうと分析するが、これが自己愛性人格障害からくるものなのか、猫族気質からくるものなのか(猫族は、獲物をもてあそぶ習性がある)・・・トランプには、どちらも当てはまるような気がする。本当は「戌年」生まれだけれど。

俳句の季語「鰤起こし」の季節は冬。ブリが取れる頃、北の海にとどろく雷のことであるが、今日のトランプ記者会見はまるで「鰤起こし」のようだった。さっきから「兄弟船」が脳内を流れている。

  鳥羽一郎ドナルド・トランプ鰤起こし




2017. 01. 05  


深夜0:43分、福島沖でM5.3、震度4の地震。そこからどんどん気温が下がりはじめました。2:53分、ふたたび福島沖でM5.8、震度4の地震。節が変わるときは何かしら自然の合図がありますが、この地震で1月に入りました。今日の日盤は「辰の二黒」ですから地震だったわけです。

昨日まではストーブの要らないようなポカポカ陽気のお正月でしたが、今朝の首都圏はグッと冷え、朝お布団から抜け出す時はブルブル震えるほど。節が変わると、あからさまに気温も変わりますね。東洋暦がいかに自然に合致したものであるかよく分かります。

17日から土用に入りますので留意してください。

さて、いよいよ本格的な受験シーズンに入ります。

受験生のみなさん、福岡の大宰府天満宮では例年よりも早く「飛梅・とびうめ」が開花したそうです。君たちにも、もうすぐ花が咲きますからね。ここからは風邪を引かないように気をつけて、栄養のあるおいしいものをたっぷり食べ、しっかり眠りなさい。

十分な睡眠は脳の「海馬」を育てます。これは子どもだけではなく、大人も基本的には同じこと。しっかり眠ることは、学習や仕事の効率を上げるばかりでなく、脳の健康維持にも役立ちます。(認知症の予防にもつながります)

脳科学的に見て理にかなった勉強の仕方があります。それは、暗記もの(漢字の書き取り、英単語の暗記、日本史の年号、古典の単語など)に取り組むのは、寝る前にすると良いのです。重要なポイントは、勉強を終えたら、「すぐに」寝ること。なるべく何もせず、「本当にすぐ」寝てください。ベッドに入ってスマホなんか見てはダメ。

私たちの脳は、眠っている間にその日一日の記憶を整理し、必要なものを定着させます。つまり、勉強をした内容がきちんと脳に保存されるのは、寝ている間なのです。ですから、勉強と睡眠の間になるべく何もしないことが、勉強した内容を効率よく定着させる秘訣です。

夕食後に勉強するのであれば、まずは数学のような論理的思考能力を使う教科を、寝る時間が近づいてきたら記憶科目に切り替えます。そして暗記したらすぐに寝てしまうのです。

私は50歳でTOEFLに挑戦しましたが、この勉強方法でスコアを上げて行きました。

かつて、私たちが受験生だった頃は「四当五落」なんて言ったものです。四時間しか寝ないで勉強した者は合格するが、五時間も寝てたら落ちるよ、という戒めなんですが、いまから思えば、あんなの嘘っぱちでした(笑)脳の観点からすると、それはいい方法ではありません。寝ている間に、子どもの脳は昼間の内容をせっせと保存しています。

寝る時間もまた、大切な勉強時間ということです。

私のところに受験相談のあったお子さん全員の絵馬は湯島天神に奉納しておきました。あとは受験に出かける前、お父さんでもお母さんでもいいですから、手のひらで、背中に大きく「の」と書いてもらいましょう。何度書いてもらってもいいですからね。これ、大事なおまじない。がんばれ受験生!


 算術の少年しのび泣けり夏  西東三鬼

 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ  山口誓子

 大試験消しゴム荒く使ひけり  れいらん


俳句の大先達にならぶと、素人のショボサが際立ちますね(笑)

今年の年運につきましては、次々にアップしてまいりますので、どうぞお楽しみに。


2017. 01. 03  


東洋暦における新年は2月4日の立春になりますが、お正月ということで今年の年運について、総論をしたためてみたいと存じます。各論につきましては、例によって自然災害、事件事故等が起こりました都度、詳しく解説していきます。

まず、古代の人々が編み出した「天干」とは太陽活動とそれが与える影響、「地支」は地球の自然現象ならびに人類の社会活動のことです。

2017年の天干「丁・ひのと」は火気の陰、ろうそく炎が不安定にゆらめくような状態を現しています。火気の陽である「丙」のような単純で分かりやすい激しさはないものの、「丁」はその陰気な複雑さゆえ、いったん爆発すると「丙」よりもやっかいです。

分かりやすく申せば、「蟻の一穴、天下の破れ」です。「千丈の堤も蟻の一穴から崩壊す」とも言います。 どんな頑丈な堤防を築いても、蟻一匹分の穴が原因で崩れてしまうことがある。 完全にやったつもりでも小さなミスが命取りになる、という意味です。 つまり、どんな些細なことでも油断して見逃すな、という戒めなのですが、これは小さな反乱でもやがて大きな争いになるといった状況もあらわします。

地支「酉・とり」は金気であり、ジュエリーのような装飾品の金属を象徴します。外見は魅力的で美しいですが、内面は冷たく硬い金の性質です。また、「酉」は短剣もあらわし、殺人や暗殺に関連します。

火は金を剋すことから、丁酉の年は残念ながら平和な年とはならず、殺人やテロが横行し、爆発や火災、国際紛争や衝突といった事態を念頭におくべきでしょう。不穏なのです。ため息を吐きつつ、今この文章を書いています。

「丁」や「酉」が起こした至近の例として、2001年の911、アメリカ同時多発テロが挙げられるでしょう。あれは月盤・丁酉、日盤・丁丑で起こっています。その主謀者とされるオサマ・ビンラディンは2011年5月2日の日盤・丁巳で殺害されています。

天干と地支からなる東洋暦は、60年周期で巡ります。これは私たちが、60年前の1957年や120年前の1897年、180年前の1837年の丁酉の年と同じ経験をすることを意味します。1957年(昭和32年)は七赤の年、1897年(明治30年)は四緑の年という違いはありますが、1837年(天保8年)は一白の年で、今年と全く同じ盤になります。

この天保8年に日本で起こった出来事といえば、 大塩平八郎の乱であり、生田万の乱です。大塩平八郎が反乱を起こした直接の動機は天保の大飢饉であり、1835年から37年にかけての約3年間にわたった大飢饉により東北地方の穀倉地帯は全滅。大阪では日に200名の餓死者が出ていたという。その惨状を大塩は自身の蔵書を処分するなどして約1億円の資金を集め、困窮者に米を配給したが、それだけでは人々を救うに十分ではなかった。そこで奉行所へ嘆願書を出すも一蹴され、やがて一人で立ち上がるのです。

今年は世界中で反乱が起こりうることを暗示しています。「蟻の一穴、天下の破れ」たとえ小さな火花でも、広野を焼き尽くすことはできる。初めはごく小さい力でも、やがては大変な勢力となり、小さな反乱がやがて大きな戦いとなる。欧米に広がる「素人単独テロ」は猛烈な速度で拡大し、「新たなテロ手法」として確立してゆくのでしょう。テロの殺戮マニュアルがグーグルで簡単に検索できる事実に暗澹たる思いがします。

昨年は英国でEU離脱という茶番が起き、米国では反知性主義のトランプが大統領に選ばれました。ポピュリズムのパーフェクト・ストームはいよいよ大陸欧州でも吹き荒れてゆきます。現代において、民主主義とは政党民主主義を意味しますが、欧米で起こりつつある政党と政党システムの緩慢なる崩壊は、民主主義にとって由々しきことになるでしょう。なぜなら、既存の政党システムを蝕むポピュリズム政党は、それが政権を握ると、民主主義そのものを蝕むからです。トランプ政権の危うさはそこにある。

昨年、トルコでは軍事クーデターが起こり、韓国では大統領弾劾を叫び民衆がソウルに集結しました。これら大衆や軍部の反乱を固唾を呑んで見つめていた人物は中国の習近平に違いない。これが中国で起きたら・・・この気の小さい男は気が気ではなかったはずです。今年は「蟻の一穴、天下の破れ」が、そろそろ中国でもはじまるはず。共産主義という政治体制と資本主義という自由経済、このアンビバレンツがいよいよハレーションを起こす。というよりも巧妙に罠が仕掛けられるのが本当のところかもしれません。

民主主義の伝道師を自任する米国が、人権に熱心でないトランプを大統領に選んだことは、皮肉なことに中国13億の民の「言論の不自由」を後押しします。これによって習近平は思想統制国家への一本道を突き進もうとするのでしょうが、中国にはチベット仏教のみならずカトリックが着々と根付きはじめています。これに加えられる政府の弾圧を、あのヴァチカンが指をくわえて見て見ぬふりをするはずがない。すでに用意周到に動きはじめているはずです。かつて水面下で動き、東欧を民主化していったように・・・。加えて、中国本土では規制がかけられているとはいえ、ネット空間を規制することは最早無理なことであり、在外中国人から幾らでも真実の情報がもたらされる。ここに経済のクラッシュでも起これば、中国13億の民は黙っていないでしょう。

中国という国は十二支では「卯」とみます。今年の十二支「酉」は、「卯」と沖となる十二支です。それは、小さな金属の破片が小さな木を切り刻むイメージです。ちょっとした骨折が、やがて肉体に大きなダメージを与えてゆくような状態をあらわします。それを中国という国家に置き換えて、じっくり想像してみてください。今年の蟻の一穴は3年後の2020年、「子」の年に中国全土に大きな反乱のうねりを巻き起こしてゆくのではないでしょうか。

話しは戻って1837年、米国では深刻な金融恐慌が起こり、英国ではヴィクトリア女王が即位している。このヴィクトリア朝は産業革命による経済の発展が成熟に達したイギリス帝国の絶頂期とはいえ、その後の歴史をみればアングロサクソンはどうしてどうして、しぶといと言わざるを得ない。いつだって絶好の立ち居地を確保しているし、自分たちに都合悪くなるとあっという間にルールを変える。その上ですべては適正に行われると言い張るのです。嫌な人たち。

ちなみに、1998年に米国「ライフ」誌が企画した「この1000年間に偉大な業績をあげた世界の人物100人」で、日本人でただ一人選ばれた葛飾北斎が、代表作「冨嶽三十六景」を完成させた頃が天保年間。こうした天才的芸術家が現われるのが、まさに今なのです。その人物は誰なのでしょうか。ちょっとワクワクしますね。

長くなりましたので、続きはまた後で。



2017. 01. 02  


九星の年盤

9 5 7
8 1 3
4 6 2


十二支の年盤

巳  卯
 酉 亥
子  戌


2017年は丁酉(ひのと・とり)一白水星の年になります。

五黄殺=南方位(赤)
暗剣殺=北方位(青)
歳破=東方位(緑)

南・北・東の三方位は年間を通じて凶殺となりますので、お仕事などやむを得ない場合を除いて、なるべく取らないようにしてください。今年の9月は十二支・九星ともに年月同盤になりますので、転居も旅行も避けることです。

私から方位鑑定を受けている皆さまには、方位は九星だけ鑑てはダメ、まず十二支を鑑るべし、年月同盤の転居や旅行は避けなさい、方位は24山15度ゆえ各方位45度で取りなさい、30度60度は間違いと、口を酸っぱくして言ってきましたので、どなたも方位取りで失敗することはなくなりました。

それでもまだ、気学のサイトにはこう書いてあったとか、おっしゃる方々がいるので、これはもう繰り返し言い続けなければならないのだと思っています。九星気学ではOKでも、実は「凶殺」になってしまう方位が今年も幾つかあります。

まず、西南。今年は「卯の七赤」がまわっていますが、卯と酉と子の一白の人、辰の六白の人にとっては凶殺になります。

続いて、北東。「子の四緑」がまわっているのですが、卯と子と午の一白、未の三碧、未の九紫の人は取れません。

次に、東南。「巳の九紫」がまわっています。寅と巳と亥の二黒と五黄と八白の人、戌の三碧の人、卯の四緑の人は取れません。

最後は、西北。「戌の二黒」がまわっていますが、辰と戌と未と丑の六白と九紫の人は取れません。ということは、六白と九紫の人は全員、今年の西北は凶殺になるということです。

方位は正しく取れば、これ以上の開運法はありません。

われわれの運命はオギャーと産まれてきたときに、ある程度決まってしまうものはあります。それは気質の特徴であったり、得手不得手といったこと、緻密か大雑把か、人生の中で順風の時代、あるいは逆風の時代、身体の特徴(乳がんになりやすいとか、心臓に要注意とか)、異性運の良し悪し、金運の良し悪し、勝負運、仕事において組織向きか独立自営向きか、群れるタイプか一匹狼か、リーダー向きか縁の下の力持ち向きか、人生の節目(受験・就職・結婚)に強いか弱いか、親兄弟との関係、夫や妻・子供との関係、いつ死ぬのか・・

こうした運命の力をはるかに凌ぐものが一つあって、それは遺伝の力なんです。両親から如何なる遺伝子をもらって産まれてきたか、これがいちばん重要。それを言っちゃおしまいよなんですが、努力は遺伝に勝てない。これ真実。たとえば、私の母が娘の私にたっぷりお金をかけて体操教室へ通わせても、跳び箱を一度たりとも飛べなかった運動神経ゼロの私(笑)が、間違ってもオリンピック選手にはなれない。わが家は私以外の人間はみな運動神経が良いので、たぶん私はド・フリースの突然変異なんだろうと、自分を納得させているが、本当はただの「おっかながり」なんですね(笑)100万円もらってもバンジージャンプなんかやりたくない。われながら大胆な人生を歩んできたと思うのですが、精神と肉体は別もので、山の吊り橋なんか怖くて絶対渡れません。誰からもらった遺伝子なんだか(笑)

しかし、そうは言っても、与えられた運命と遺伝の中で、われわれは自らの人生を順風に持ってゆくことは可能なんです。そこに運命の救いがある。

それは正しく方位を取ってゆくことです。

そんな棚からぼた餅みたいなこととおっしゃられる人もいるのですが、良い方位を取りますと、自然と気の力に導かれるようになります。あんぐり口を開いて、ぼた餅が落ちてくるのを待っているような状況にはならない。まず考える力が湧いてきます。それはあなたが考えているのはなくて、実は気の力によって考えさせられているのですが、そうなったら素直に導かれてゆけば良いのです。

良い方位を取りますと、心に不安がなくなります。これは重要なことで、「なんとかなる」と思えるのと思えないのでは、日々の暮らしが全く違ってきます。そして、人生が逆風のときでも運気の落ち込みが少なくなるので、平穏でいられるのです。

病気をしなくなります。昨年私はひどいめまいに半年悩まされたのですが、あれは2014年に北東の方位を取った結果、デトックスが起きたんですね。今の生活を改めなさいという警告です。その後、体質改善にせっせと励んだ結果、今はまったくめまいしなくなりました。同時に、私自身の心にも変化が起きました。これがいちばん重要なことでした。この歳になっても、気づかされることばかりです。

隠れていた才能に気づかされます。「私なんか、たいしたことのない人間だから」とおっしゃられる人がいますが、方位を取りますと、意外な能力があったことに気づかされるのです。また、方位を取ったら転職することになったという人もおりますが、結果として転職して良かったということになります。これも方位の導きなのです。

儲からない商売をされている人は、方位を取って儲かる商売にしましょう。組織の中で苦しんでいる人は、方位を取って苦しみから脱却しましょう。

人間関係に悩んでいる人は、方位を取って交際を変えてゆくことです。自分にとって本当に必要な人とそうでない人に気づかされます。また、あなたを必要としている人が現われたりします。

どうか人生を探すのではなく、自分の人生を生きてください。そのためには逆説的なようですが、鏡に映った自分ばかりを見つめるのではなしに、周囲にいる人にも関心をもって、よく観察することです。若者よ、あなたたちの時代は、もうそこまで来ていますよ。今年も良い方位を取って、公私ともに頑張っていこうね。応援していますから!




2017. 01. 02  

伊藤若冲

あけましておめでとうございます。

東洋暦での新年は2月4日の立春なんですが、世間にならって取りあえずは新春ということで。

皆々さまにとりまして、今年がよき一年になりますことを祈念しております。

今年の十干十二支は「丁酉・ひのととり」になります。九星では「一白水星」の年。はたしてどんな年になるのか、今後続々とブログへアップしてまいりますので、楽しみにしてくださいね。

本年もよろしくお願い申し上げます。



プロフィール

れいらん

Author:れいらん
ご訪問ありがとうございます。

東洋占術歴40年になります。占い師とは「人を幸せに導く職業」だと思ってきました。同時に、多くの方のさまざまな悩み苦しみに接し、人ひとりが人生を生きく抜くことの困難さに思いを馳せずにはいられません。思えば私たちの人生はこころの旅であり、こころには喜びが必要です。こころがつらいとき、どんなに強い人でも自分を支えていくのは難しいことです。その苦しみからどうやって抜け出すか、私の占いが少しでもお役に立てれば幸いです。占いを通じて多くの方々の人生に接してきました。その喜びや哀しみに共感し、一喜一憂する日々はまた、私自身のこころの旅でもありました。

長きにわたり、ご紹介のお客さま限定の対面鑑定をしてまいりましたが、少しでも多くの方のお力になりたいと思い、このブログからの電話鑑定も受け付けることにいたしました。電話が苦手という方にはメール鑑定もご用意しておりますが、電話の方がよりニュアンスが伝わりやすいと存じます。

東洋占術にはそれぞれ得意とする分野があり、ご相談の内容によりもっとも適切な占術をこちらで判断の上、鑑定いたします。

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